ニュース 2002年9月20日 11:26 PM 更新

「リネージュII」発表――“3D”にパワーアップ

国内で25万アカウントを誇るMMORPG「リネージュ」の続編が発表された。3Dグラフィック、クラスチェンジシステム採用など、いくつかの改良点がみられる

 9月20日、幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2002」会場で、MMORPG「リネージュ」の続編、「リネージュII」が公開された。現在は社内テスト中で、年末〜来年初頭にβテストを開始し、来年夏頃に販売を開始する見込み。


会場には韓国NCソフトの金澤辰(キムテクジン:左)社長も駆けつけた。右は、ゲストとして招かれた後藤理沙さん。「リネージュをはじめてプレイした時は、武器ももたずにプレイして、あっというまに敵に倒されてしまいました」(笑)

 リネージュIIでは、ユーザー同士がパーティを組む「血盟」や、多人数のユーザーが入り乱れて戦闘を行う「攻城戦」といった従来の楽しみはそのままに(記事参照)、新たな改良が加えられた。

 変わった点としてまず目につくのは、グラフィックが3Dになったこと。また、ユーザーが選択できるキャラクターの“種族”も、ヒューマン、エルフ、ダークエルフ、オーク、ドワーフの5種類に増えた。



 ゲームシステムにも変化がある。目新しいのは、「クラスチェンジシステム」が導入されたこと。ユーザーはキャラクターを様々なクラス(職業)につかせ、その能力を自由に伸ばすことで、オリジナルキャラとして育て上げることができる。

 また、詳細は明かされなかったが、ゲーム中もしくはWebから参照できる掲示板、メール、メッセンジャーを活用することで、ユーザー同士の円滑なコミュニケーションが可能になる。ほかに「携帯電話と連動させるシステムも開発中」(エヌ・シー・ジャパン)。ゲーム内では、各ユーザーが“税金を納める”などの経済システムも導入されている。



 エヌ・シー・ジャパンの野辺継男社長によれば、リネージュのアカウント数は現在25万に達した。

 「そのうち、アクティブユーザー(過去1カ月以内にプレイしたユーザー)は8万人。5万人は、毎日プレイしている。また、オンラインゲームで(事業の成功度を示す)重要な指標である、ピーク時の同時接続ユーザー数は1万5000人だ」(同)。

 MMORPG市場が立ち上がりつつある段階で、リネージュは有料化に踏み切ったが、「成功だった」と同氏。今後についても「オンラインゲームは、ハイエンドなPCでしかプレイできないようなケースもある。しかし家庭のPCのマシンスペックが上がれば、市場はますます拡大するだろう」(同)と、自信を見せた。

 会場では、開発中の製品がデモ展示されており、プレイするユーザーが後を絶たなかった。また、女性コンパニオンとパーティを組んでリネージュを体験できる「初心者向けツアー」が企画されていたほか、腕に自身のあるプレイヤー8人を選抜し、ボスモンスターと対戦させるというライブイベントが随時行われていた。

 東京ゲームショウ2002は、幕張メッセにて9月22日まで開催されている。当日入場券は、一般向けが1200円。


ブースには、リネージュのコスプレをしたコンパニオンも

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関連リンク
▼ リネージュIIのサイト

[杉浦正武, ITmedia]

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