Yahoo! BB、“ADSL線路損失”の顧客データを公開ビー・ビー・テクノロジー(BBT)が提供するADSLサービス「Yahoo! BB」の、距離別伝送損失散布図などが9月30日、公開された
ビー・ビー・テクノロジー(BBT)が提供するADSLサービス「Yahoo! BB」の、距離別伝送損失散布図などが9月30日、公開された。現在情報通信技術委員会(TTC)のホームページ上で参照できる(TTCのページ)。 これは「TTCがシミュレーションによって定める性能基準値は、理論上のものであり実データと異なる」ことの証明としてBBTが提出したもの。今回からTTCの審議内容がオープンになった(記事参照)ことに伴い、一般にも公開された。
図1:8M ADSLユーザーの距離別伝送損失散布図
図2:8M ADSLユーザーの距離別上り速度散布図。 図1は、Yahoo! BB 8M ADSLユーザーの、NTT局舎からの回線距離(X軸)と損失データ(Y軸)の分布図。また、図2は、同サービスのユーザーの、回線距離(X軸)と上り方向の速度(Y軸)の分布図だ。 グラフにプロットされているサンプルは、いずれも2002年7月時点に同サービスを利用しているユーザーから、2万件以上を無作為抽出したもの。なお、図2の実線は、TTC標準でモデル化されている、Annex Aの上り方向伝送性能基準値を表している。
図1からBBTは「回線距離が3キロを超えた場合、距離に比例して経路損失が増えるわけではない」ことを指摘する。4キロ、5キロの回線距離でも、その線路損失はおおむね60dB(デシベル)以下に留まっていることが分かるという。 また、図2からは「上り速度と距離の間に明確な相関関係は見出せない」ことを指摘。局舎から距離が離れたユーザでも、一定の上り速度を実現していることをアピールした。「(こうした結果になるのは)3キロ以上のユーザーに対しては、NTTが太いケーブルを使用するなど、何らかの適切な線路管理がなされていることが理由と思われる」(同社)。 BBTでは、こうしたフィールドワークに基づく実データを示した上で、TTCのAnnex A性能基準値と実データが、「大きく乖離している」と指摘している。 関連記事 NTT「電話回線の線路情報」のススメ Yahoo! BB、ADSLの速度測定システムを公開 アッカ、ADSL判定システムが進化――「経路情報」対応 「TTC標準には致命的な欠陥がある」──BBTが動議を提出 関連リンク 情報通信技術委員会(TTC) [杉浦正武, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |