ニュース 2002年10月23日 11:35 PM 更新

インテル版RoomLinkは“チープ”さが魅力?

IDFの展示会場では、リビングルームの大画面TVやオーディオ機器を使ってPCの中にあるメディアを視聴できる「Digital Media Adapter」のデモが行われている。機能はソニーのRoomLinkに似ているが、こちらは低コスト化にフォーカスしたもの

 「Intel Developer Forum Fall 2002」(IDF)では、インテルの「PXA210」を搭載したホームネットワーク製品「Digital Media Adapter」のデモンストレーションが行われている。ワーキングサンプルが日本で公開されるのは初めて。


展示会場には、中国のレジェンドの有線LANモデル、台湾マイタックの無線LANモデル(いずれも試作機)が並んでいた

 Digital Media Adapterは、リビングルームの大画面TVやオーディオ機器を使ってPCの中にあるメディアを視聴するためのデバイス。コンセプトとしては、ソニーのRoomLinkに近いが、こちらは動画伝送に対応していない。画像表示(スライドショーも可能)と音楽再生に機能を絞り、無線LANもIEEE 802.11bを採用している。

 PXA210は、インテルが携帯電話向けに開発したXScaleベースのプロセッサだ(2月の記事を参照)。これにLinuxを組みあわせ、UPnP(Universal Plug&Play)のアプリケーションプロトコルである「UPnP A/V」と「UPnP Remote I/O」を実装している。米Intel、Technical Marketing EngineerのJoakim Algstam氏は、「とてもチープだ。99ドルで販売できる」と低コストをアピールしていた。

 Digital Media Adapterを使ったネットワークでは、まずUPnP A/Vによってメディアサーバ(ホストPC)と再生デバイス(Digital Media Adapter)を規定し、双方向リモコン機能を提供するUPnP Remote I/Oがコントロールとユーザーインタフェースを担当する。TVに表示されていたインタフェースは、本来リモコン向けとあって、かなりシンプルなものだ。


シンプルなユーザーインタフェース。これも、ある意味“チープ”(失礼)

 展示機は、どちらもサンプルの段階で、ボードはインテルが供給したものだという。製品出荷は2003年の予定。また、2004年頃には、動画送信をサポートしたIEEE 802.11a対応製品も登場するという。「その頃には5GHz無線LANも低価格化しているだろう」(インテル)。

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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