ニュース 2002年10月25日 00:36 AM 更新

So-net、ブロードバンド会員32万人「ユーザー獲得に乗り出す」

ソニーコミュニケーションネットワークが、第2四半期の決算を発表した。ブロードバンド会員増加のペースが落ちたことから、下期はユーザー獲得に向けて新サービスを打ち出すという

 ソニーコミュニケーションネットワークは10月25日、第2四半期の決算発表を行った。それによると、売上高は前年同期比21.8%増の97億1900万円。経常利益ベースで5億9100万円の黒字となっており、当期純利益で1億5500万円を計上した。

2001年第2四半期2002年第2四半期
売上高79億8200万円97億1900万円
営業利益▲4億2300万円7億600万円
経常利益▲5億5200万円5億9100万円
当期純利益▲5億5800万円1億5500万円

 So-net会員数は、6月末時点の227万人から、わずかに増えて229万人(記事参照)。ブロードバンドユーザーは、6月末時点から5万人増えて、32万人となった。四半期ごとの推移で見ると(下表参照)、ブロードバンド会員数の伸びがやや鈍っていることが分かる。

時期2001年6月末9月末12月末2002年3月末6月末9月末
BB会員数1万5万11万19万27万32万

 7〜9月は、事業者別に見るとYahoo! BBが大幅にADSL会員数を伸ばした期間(記事参照)。ソニーコミュニケーションネットワークの山本泉二社長は、この結果を受けて「(Yahoo! BBと比べて)出遅れたという認識を持っている」と話す。

 「下期は、“会員の獲得”を最重要課題として努力していく。サービスの質を高めて対抗したい」(同)。具体的な策として、「VoIPサービス」「ホットスポット事業の展開」「IPv6関連サービスの提供」などを挙げた。また、詳細は明らかにされなかったが“リアルと連動した販路を持つ”として、コンビニやレンタルビデオ店でのマーケティング活動を行う予定だという。

 なお、山本氏はVoIPサービスは「別の事業者と提携して行うかたちになるだろう」とコメント。現在、“ツメの作業に入っている段階”としながら、近いうちに既存の加入者網と接続できるサービスを展開することを示唆した。

 その交渉先としては「フュージョン・コミュニケーションズと組む可能性もあるだろうし(記事参照)、NTTやKDDIといった事業者からも提案してもらっている」。ホットスポット事業にしても、ほかの通信事業者と提携する可能性が高いとした。

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[杉浦正武, ITmedia]

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