アルテミス、ウイルス定義を自動アップデートするゲートウェイ4製品アルテミスは、中小企業向けのセキュリティアプライアンス「X-Terminator」シリーズを発表した。4つの製品ラインがあり、事業所の規模や用途によって使い分けることができる
アルテミスは、中小企業向けのセキュリティアプライアンス「X-Terminator」シリーズ4モデルを発表した。日本エフ・セキュアのアンチウイルスソフトを初期導入しており、電子メールのゲートウェイとして動作する。GUI操作とウイルス定義ファイルの自動アップデートサービスにより、選任のSEなどを置かずに運用できる手軽さがメリットだ。 家庭向けのブロードバンド回線が普及する一方で、小規模事業所のIT化は遅れ気味といわれる。情報収集ツールとしてのインターネットは不可欠な存在となっているものの、選任のネットワーク管理者を置くことが難しい中小企業では、「アンチウイルスソフトを導入していると言っても、定義ファイルが1年前のままといったケースもある」(日本エフ・セキュアの渡邊宏社長)など、セキュリティ意識は低いのが現状という。
そこで、ウイルス対策とファイアウォール機能を兼ねたセキュリティアプライアンスに注目が集まっているが、「今のところ、中小企業にターゲットを絞ったものはない」。競合製品としてトレンドマイクロの「GateLock」が挙げられるものの、ホームユースを視野にいれたGateLockはコスト面の制約が大きく、パフォーマンス面に不安が残るという(関連記事を参照)。 「HTTPのウイルス対策をオンにするとスループットが落ちるようでは、企業ユースには向かない」。 これに対して、X-Terminatorでは、x86 CPUと「RedHat Linux7.3」を組み合わせることでパフォーマンスを確保。CPUには、C3/800MHzからPentium III/1.2GHzのデュアル構成まで4つの製品ラインが用意されており、事業所の規模やクライアント数に応じて選択できる。 「X-Terminator Mini」「同Appliance」「同RU」の3モデルは、ウイルスの検出と駆除、ファイアウォールの機能を持つ(Enterpriseはウイルス対策のみ)。いずれもPPPoEのサポートなど、ADSLやFTTHといったブロードバンド回線を意識したモデルだ。 メールのウイルススキャンは、メールサーバのゲートウェイとして動作するほか、POP対応によって社内にメールサーバを持たない企業でも利用できる。定義ファイルの自動アップデートは1時間ごとに行い、常に最新の状態を維持する(F-Secureは定義ファイルを1日2回更新)。 また、他社の定義ファイルアップデートサービスが年間契約であるのに対して、X-Terminatorの場合は1カ月単位のライセンス契約ができるのも特徴だ。料金は、5クライアント(2500円)から100クライアント(3万2000円)まで、5クライアントきざみで細かく用意されている。これらも、「すべて、小規模事業所のニーズに応えるための配慮だ」(同社)。 なお、オプション扱いになるが、OSのセキュリティホールやバグに自動でパッチをダウンロードする「自動アップデートサービス」も用意されている。 各製品の詳細は下記の通り。
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