ニュース 2002年11月5日 03:39 AM 更新

Broadband Weekly Top10(2002年10月27日〜11月2日)
オンラインゲームに適さない回線とは?

PC版の発売を間近に控え、再度注目を集めている「ファイナルファンタジー XI」。先週は、ゲームをプレイする上で重要になる“回線”をテーマにした記事がトップになった

Broadband Weekly Top10 10月27日〜11月2日
1位 オンラインゲームに適した回線とは?〜スクウェア
2位 平成電電、“裏ワザ”使い?「固定→携帯接続」を実現
3位 AV女優が熱湯CM! プレスパーティは大騒ぎ
4位 ADSLは16Mbps超へ? 米Globespanが新チップをリリース
5位 ADSL事業者シェアランキング発表――マルチメディア総研
6位 アダルトから“コンテンツ制覇”狙うDMM
7位 マイクロソフト、WordとExcelに情報漏洩のセキュリティホール
8位 オンキヨーが「NetTune」を開発した理由
9位 中部電力、今秋スタートのFTTHサービスを総務省に申請 100Mbpsで3,800円
10位 フレッツ・ADSL モア、サービスエリアを拡大

 PC版の発売を間近に控え、再度注目を集めている「ファイナルファンタジー XI」。先週は、ゲームをプレイする上で重要になる“回線”をテーマにした記事がトップとなった。

 正直なところ、「e-Drive 2002」の講演が始まる前は、「56KbpsでもプレイできるゲームにQoSが必要なのか?」と勘ぐっていたのだが、RTT(Round Trip Time)が問題と聞けば納得がいく。

 RTTを簡単に説明すると、「サーバに行って帰ってくるまでの時間」。ブロードバンド、つまり帯域幅が広くて一度に多くのデータを運べる環境であっても、行き帰りがもたついてしまってはゲームに支障が出る。とくにアクションを伴うゲームでは、遠くにいたはずの敵がいきなり眼前に現れる「ワープ現象」など、ゲームの進行を妨げる事態になりかねない(詳細は先週の記事を参照してほしい)。

 FF XIの場合、毎秒3回のデータをやり取りするため、RTTは200ミリ秒以内と結構シビア。さらに、ほかのMMORPGでは、毎秒4回が一般的というから、なおさらだろう。

 スクウェアによると、現在のブロードバンドサービスでこの条件に合わないケースは“ほとんどない”。PC版の購入を検討している人もひとまずは安心できるが、ISPや回線事業者側で“特別なこと”をしている場合には注意が必要だ。

 スクウェアによると、同社が北米展開を見据えて現地調査を行った際、AOLだけは「FF XIに適さない」と判断されたという。AOLは、子ども達が有害なWebコンテンツを視聴しないよう、フィルタリングサービスを提供している。

 AOLのフィルタリングサービスでは、すべてのユーザーが1カ所のゲートウェイを経由してからインターネットに出る。ここが混み合えば応答が遅くなるのも当然だ。もっとも、スクウェアによると、この問題は技術的に解決済みであり、「2003年以降は(FF XIに)対応できる見込み」という。

 ただ、スクウェアのような大手ゲーム会社であっても、すべてのISPや回線事業者をチェックするのは難しい。プレイ中にキャラクターの動作が遅くなったり、敵がワープしてきたりした場合には、接続事業者のサービス内容を確認してみることも必要だろう。

関連記事
▼ あなたはプレイできるか? 高画質なPC版「FF XI」

[芹澤隆徳, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!