ニュース 2002年11月7日 08:41 PM 更新

サイバー攻撃はイタリアからやってくる?

サーバ攻撃への対応を担当する警察庁技術対策課は、2002年7月−9月に実施したサイバー攻撃の監視についての報告書を公表。攻撃の発信元では、イタリアが全体の20.6%を占める結果となった

 サーバ攻撃への対応を担当する警察庁技術対策課は、2002年7月−9月に実施したサイバー攻撃の監視についての報告書「我が国におけるインターネット治安情勢の分析」を公表した。

 報告書の中で特筆すべきは攻撃の発信元だ。意表をつくかのように第一位がイタリア(20.6%)、第二位がアメリカ(18.8%)で、次いで日本(18.2%)、中国(7.2%)と続いている。発信元が攻撃元とは限らないため、イタリアのホストが踏み台に多く利用されていることも考えられるが、アメリカよりも多いという結果には驚かされる。

 ところで、イタリアを発信元とする攻撃は、そのほとんどがPing攻撃である(93.4%)。Ping攻撃の割合は、イタリアの次に日本となっているが、それでも55.3%であることから、イタリアがいかに突出しているか理解できるだろう。イタリア・日本以外では、中国がポートスキャン(76.1%)、韓国がバックドア接続要求(59.0%)、アメリカがポートスキャン(46.2%)とPing攻撃(37.5%)と、国により攻撃手法が大きく違うことも報告されている。

 東アジア、西ヨーロッパ、北アメリカからの攻撃数を24時間表示でまとめたグラフからは、それぞれ現地時間の深夜から早朝にかけては落ち込んでいることがはっきりとわかる。やはり、ハッカーであっても未明には攻撃の手を緩め、休息するのだろう。

 報告書では、監視を行った3カ月間の攻撃数の変動についてもグラフ化されていた。攻撃は、平均して1日当たり400件前後だが、8月22日、8月30日、9月24日については特に攻撃数が多い。これは、KlezやLoveLetter、Bugbearなど新種や亜種のウイルスが発見された時期と重なることは興味深い結果となった。

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▼ 警察庁

[記事提供:RBBTODAY ]



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