ニュース 2002年11月8日 07:06 PM 更新

CFサイズ5GHz無線LANカードも シャープ、低消費電力なパワーアンプを開発


 シャープは11月8日、5GHz帯無線LAN(IEEE 802.11a)用パワーアンプの高効率動作技術を開発したと発表した。消費電力が削減でき、コンパクトフラッシュサイズのカードなど、モバイル機器向け5GHz無線LANの開発に貢献できるとしている。

 5GHz帯無線LANは2GHz帯(IEEE 802.11b)の約5倍となる最大54Mbpsでデータ伝送が可能。その分、ゆがみが少ない信号を伝送する必要があるが、パワーアンプを低消費電力化すると信号にゆがみが発生する結果、伝送速度の低下を招く問題があった。

 シャープは独自の「バイパス型低歪バイアス回路」と素子構造「素子間微細バイアホール構造」を採用することで課題を克服。新開発のパワーアップは出力電力80ミリワットで、電力効率は業界トップの22%。消費電力は従来比3割減の360ミリワットに抑えた。


素子間微細バイアホール構造

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