メガコンソーシアムもIP電話サービスを相互接続So-net、@nifty、OCNの3社に続き、今度はメガコンソーシアムの4社がIP電話網の相互説続を発表した。これにより、NEC(BIGLOBE)、KDDI(DION)、日本テレコム(ODN)、松下電器産業(hi-ho)のユーザーは、ISPをまたいだ無料通話が可能になる
昨日のSo-net、@nifty、OCNに続き、今度はメガコンソーシアムの4社が、IP電話網の相互接続に同意したことを明らかにした。NEC(BIGLOBE)、KDDI(DION)、日本テレコム(ODN)、松下電器産業(hi-ho)は15日、各社が予定している個人向けIP電話サービスを相互接続することを前提に、12月より順次実証実験を開始する。2003年4月には本格サービスに移行する計画だ。 IP電話を相互接続するメリットは、各ISPの会員間で無料通話が可能になること。対象ユーザーが数が競争力に直結すると見られており、各社が連衡戦略を進めている(12日の記事を参照)。メガコンソーシアムの4社も、相互接続によって「4社の総会員1000万人の間でIP電話サービスが無料になる」としていた。 発表によると、メガコンソーシアムのIP電話は、KDDIと日本テレコムが基幹VoIP網を提供し、ほかの2社がこれに接続する形になるという。12月より各社が個別に試験サービスを行い、「来年4月に予定されている本サービス開始までに順次接続していきたい」(KDDI)。また、ほかのメガコンソーシアム会員企業に対しても広く参加を呼びかけていく方針だ。 ただし、今回の発表は「相互接続の実現」がメインであり、既にDIONユーザー向けのIP電話サービスを発表しているKDDI以外は、サービスの内容を公表していない。「実験サービスの規模、料金などはすべて検討中。BIGLOBE単体で行うか、各社一斉に始めるのかも未定だ」(NEC)。KDDI側も「サービス内容は各社がそれぞれ決めるものであり、料金などを統一する予定はない」と話している。
とくにNECの場合、先日発表した「FUSION IP-Phone for BIGLOBE」との兼ね合いもあり、料金設定などに微妙な舵取りが求められそうだ。 KDDIのIP電話は、加入者電話への発信が全国一律3分8.5円。国際電話の発信も可能になる。ブロードバンドユーザーはすべて対象だ。対して、FUSION IP-Phone for BIGLOBEは、「使いほーだいADSLeコース」ユーザー限定。加入者電話への発信は全国一律3分8円とKDDIよりも5円安いが、今のところ無料通話の対象となる他社ISPユーザーもいない。 KDDI側は、「フュージョンのIP網と接続する予定は当面ない」と話しており、BIGLOBE内で複数のIP電話サービスが併存することは確実。NEC側は「メガコンソーシアムのIP電話はブロードバンド会員すべてを対象とするもの。並行して提供するが、詳細は今後の検討になる」と話している。
関連記事 So-net、@nifty、OCNがIP電話を相互接続 見えてきた? 大手ISPのIP電話“連衡戦略” BIGLOBE、フュージョンのIP電話を提供 KDDIも「050」IP電話サービスに参入 関連リンク ニュースリリース(KDDI) [芹澤隆徳, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |