近鉄グループ、沿線の駅構内で公衆無線LANの実証実験近鉄グループ4社は11月20日より、近鉄線の駅構内で公衆無線LANサービス「KCN KブロードStation」の実証実験を開始する
近鉄グループ4社(近鉄ケーブルネットワーク(KCN)/近畿日本鉄道/近鉄サービスネット(KSN)/近鉄観光)は11月20日より、近鉄線の駅構内で公衆無線LANサービスの実証実験を開始する。サービス名称は「KCN KブロードStation」で、実験期間は来年5月末までで、利用料は無料。
実験は、KCNが提供するADSL回線にメルコが提供する「FREESPOT」の機器を組み合わせるもので、上本町・鶴橋・近鉄奈良など10の駅の13カ所が対象となる。提供される無線LANはIEEE802.11b準拠のもので、KSNの営業所など各駅の施設・店舗等にアクセスポイントが設置されることになっている。
利用に際しては特に事前の申し込みや会員登録の必要はなく、ユーザーは手持ちの無線LAN対応機器(PC・PDA等)を利用可能エリアに持参すればそのままインターネットに接続することができる。ただしメールに関してはセキュリティ確保のためWebメールのみの利用となるほか、各駅ともに機器やAC電源の貸し出しなどの付帯サービスの提供は行われない。
同グループでは実験の目的として、「技術面での検証」のほか「乗客の利便性の向上」「駅構内の店舗等への集客効果の測定」「新たな情報通信ビジネスの模索」を挙げており、駅への公衆無線LANサービスの導入が具体的にどのような効果をもたらすのかに主眼を置いたものとなっている。
駅での公衆無線LANサービスは、関東ではJR東日本の「無線による、駅でのインターネット接続実験(※近日中に一時休止予定)」やNTT-BPの「無線LAN倶楽部」、またNTT-MEの「ネオモバイル」などいくつかの事業者が試験的にサービスを行っているが、関西では京阪電鉄の京橋駅での事例を除き、これまで提供例がほとんどないのが現状であった。その意味で今回の近鉄のサービス導入は、ユーザーにとってだけでなく他の鉄道会社にとっても注目に値するものとなるだろう。
アクセスポイント設置場所は以下の通り。
■KCN KブロードStation
関連リンク 近鉄ケーブルネットワーク 近畿日本鉄道 近鉄サービスネット [記事提供:RBBTODAY ] モバイルショップ
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