ニュース 2002年11月20日 04:44 PM 更新

BIGLOBEとhi-ho、IP電話を@nifty/OCN/So-netに接続へ

NECと松下電器産業は、ニフティなど3社のIP電話共同実証実験に参加する。メガコンソーシアム幹事会社のうち、BIGLOBEとhi-hoだけが他グループとの相互接続検証に参加を表明した背景には、ISPとキャリアという立場の違いがある

 NECと松下電器産業は11月20日、ニフティなど3社のIP電話共同実証実験に参画する方針を明らかにした。メガコンソーシアムの幹事会社に名を連ねる両社が別グループとの接続に前向きな姿勢を示したことにより、“2大陣営”と呼ばれたIP電話の勢力図も変わる可能性がある。

 NEC「BIGLOBE」と松下電器産業の「hi-ho」が、ニフティ「@nifty」、ソニーコミュニケーションネットワーク「So-net」、NTTコミュニケーションズ「OCN」の3ISPが実施するIP電話の相互接続実験(11月14日の記事参照)に参加する。 ただし、「今回の発表は参画の意思を表明したもの。タイミング(参加時期)や内容は、今後の検討になる」(hi-ho)。

 一方、BIGLOBEとhi-hoは、ISP連合「メガコンソーシアム」にも名を連ねており、KDDI「DION」、日本テレコム「ODN」の幹事4社間でIP電話の相互接続に合意している(11月15日の記事参照)が、今回の発表にKDDIと日本テレコムの名前はない。

 KDDIと日本テレコムは、メガコンソーシアムにVoIP網を提供する予定だが、ニフティなど3社グループではNTTコミュニケーションズがこの役割を担う。BIGLOBEとhi-hoだけが他グループとの相互接続検証に参加を表明した背景には、ISPとキャリアという立場の違いが影響しているようだ。

 「われわれはISPだが、KDDIや日本テレコムはキャリア。相互接続には、技術的なものも含めて多くの課題がある。簡単に接続できるものではない」(hi-ho)。

 BIGLOBEとhi-hoは、「ユーザーの利便性を考えれば、(IP電話の)接続先は多いに越したことはない」というスタンスだが、キャリアは技術的問題の解決に加え、自社のビジネススキームを再検討する必要も生じる。ただしhi-hoでは、「検証しながら、随時(他社へも)接続を働きかけていく」としており、ISP間、キャリア間の接続を後押しする考えを示した。

関連記事
▼ OCN、IP電話「OCN.Phone」試験サービスを発表
▼ メガコンソーシアムもIP電話サービスを相互接続
▼ So-net、@nifty、OCNがIP電話を相互接続

関連リンク
▼ BIGLOBE
▼ hi-ho

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!