ニュース 2002年11月25日 04:15 AM 更新

Broadband Weekly Top10(11月17日〜11月23日)
5Mbpsの動画がやってくる

オンライン動画コンテンツの画質評価基準は曖昧で、ほとんど「言った者勝ち」の様相を呈している。しかし、電力系FTTHの「Fiber TV」は、間違いなく「DVDレベル」に最も近いサービスとなるだろう

Broadband Weekly Top10 11月17日〜11月23日
1位 ベールを脱ぐ「電力系FTTH」の新コンテンツ 〜5Mbps動画も
2位 お手頃ホームセキュリティがやってくる
3位 光ファイバーとオートクチュールの微妙な関係
4位 ちょっと窮屈? ホームネットワークでの音楽再生
5位 2キロ以内なら6割が8Mbps以上〜アッカの12Mbps ADSL
6位 BIGLOBEとhi-ho、IP電話を@nifty/OCN/So-netに接続へ
7位 デュアルバンドに5GHz帯メディアコンバータ。ソニーの高速無線LAN機器3製品をチェック
8位 メガコンソーシアムがブロードバンド放送開始
9位 「ラグナロクBB」、15日より申し込み受付開始
10位 OCN、IP電話「OCN.Phone」試験サービスを発表

 最近、動画コンテンツの話になると「DVDレベル」「VHSレベル」といった表現が多く出てくるようになった。それ自体は別に悪いことではないのだが、1〜2MbpsのMPEG-2を「DVDレベル」と称したり、ちょっと首を傾げたくなるようなケースも中にはある。画質評価の基準は曖昧で、ほとんど「言った者勝ち」の様相を呈してきた。

 ここで、よく比較対象となるDVD-Videoのビットレートをおさらいしておこう。ビットレートは「bps」(bit per sec)で表現されるように、1秒あたりのデータ転送量を示す。値が大きいほど高画質で、DVD-Videoの仕様は上限9.8Mbpsだ(音声などを含めた多重化ビットレートの場合)。各シーンの特性に合わせてビットレートは上下するが、平均すると7〜8Mbps。一般的に「DVD=MPEG-2の8Mbps」というイメージが定着しているのは、こうした事情による。

 さて、電力系FTTHの新コンテンツ「Fiber TV」は、最大5Mbpsの従来にないビットレートで動画を配信するという。これは、一部の実験サービスを除けば、間違いなくオンラインコンテンツのなかで最高の画質を提供してくれるはず。「DVDレベル」に最も近いサービスだろう。

 実は、DVD規格の策定当初、映画も5Mbps程度で十分とされていた。しかし、夜のシーン(暗い画面)やアクションなど動きの激しいシーンをより鮮明にみせるため、ハリウッドの要望によってビットレートを引き上げたという経緯がある。

 Fiber TVのMEPG-2動画がどの程度の画質を提供してくれるのか。この辺りも気になるが、“映画好きがFTTHを選択する”理由ができたことだけは間違いない。あとは、コンテンツラインアップの詳細が知りたいところだ。

[芹澤隆徳, ITmedia]

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