ニュース 2002年12月18日 08:41 PM 更新

楽天、ライコス買収でブロードバンドにも進出?

楽天は12月18日、ポータルサイト「Lycos Japan」を運営するライコスジャパンを子会社化すると発表した。これをきっかけに、ブロードバンド関連ビジネスの展開も検討する

 楽天は12月18日、ポータルサイト「Lycos Japan」を運営するライコスジャパンを子会社化すると発表した。Lycos Japanから「楽天市場」へトラフィックを誘導し、eコマース事業の拡大を狙う。同時に、ブロードバンド関連ビジネスの展開も検討する。

 楽天、住友商事、Terra Lycosとの合弁で、12月19日にTerra Lycosグループから1万1875株の譲渡を受ける。さらに、12月20日にはライコスジャパンの第3者割当増資で発行される、10万9625株を全株引受ける。株式取得にかかる金額の合計は12億円。株式異動後は、楽天が筆頭株主として経営に参画する。

インフォシークに次ぐ買収

 楽天は2000年11月30日にも、インフォシーク日本法人を買収しており(記事参照)、ポータルサイト運営企業の買収はこれが2社目となる。楽天では、ライコスジャパンは女性、若年層のユーザーが比較的多く、インフォシークが男性ビジネスマンユーザーが多いため、買収で相互補完的な効果がもたらされると見ている。

 今後は、両ポータルのコンテンツ共有化、サービス面での協調を図る予定。楽天は「楽天市場」を中核として、“総合インターネットサービス企業”を目指すとうたっている。

 同社はまた、ライコスジャパンへの事業参画をきっかけに、住友商事の展開する各種ブロードバンドインターネット関連ビジネスとの業務提携を検討すると発表した。住友商事の事業会社である、アルファブリッジの事業などで、提携の可能性があるという。アルファブリッジでは、11月6日から蓄積型のコンテンツ自動配信サービス「PuCa」(記事参照)を提供している。

 楽天の広報は、同社がブロードバンドコンテンツの配信事業へ参入する可能性を「十分あると思う」とコメント。「ただし、現状では発表できる段階にない。当面は、Lycos Japanのブランドを残しつつ、ユーザーに見えないレベルでインフォシークとの人的簡易化を進める予定だ」とした。

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[杉浦正武, ITmedia]

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