ニュース 2002年12月25日 09:42 PM 更新

So-netと有線ブロードが手を組んだ理由

クリスマスの夜に、大型の事業者カップルが誕生した。ソニーコミュニケーションネットワークは、有線ブロードネットワークスと提携してFTTHサービスを展開すると発表した

 ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)と有線ブロードネットワークス(USEN)は12月25日、USENの連結子会社であるユーズコミュニケーションズのFTTH網を利用した事業で提携すると発表した。来年2月をめどにサービスを提供する。

 マンションなど集合住宅向けを中心に、ブロードバンドサービスを展開する。USENはこれまでもマンション向けに回線提供を行っており、この回線上でSo-netをISPとして選択できるようになる。「So-netの女性を中心とする高いブランド力を評価している」(USEN広報)。

 So-net広報は、有線ブロードネットワークスにはNTTや電力系NCCと異なり「ISPとしてのノウハウや、ISP事業への理解がある」という強みがあると説明する。将来、FTTHサービスが普及した際のための足がかりを作る、と狙いを話した。

 なお、提携に伴いSo-netがユーズコミュニケーションズに出資することも検討されている。出資額を“数十億円”とする報道もあったが、So-net広報は「具体的な内容は未定。So-netは、現時点でインフラ事業に足を踏み込まない方針で、ユーズコミュニケーションズに経営参加する予定もない」とクギをさした。

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[杉浦正武, ITmedia]

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