ニュース 2003年1月15日 06:04 PM 更新

トレンドマイクロ、企業向けアンチウイルスシステムの最新版を発表


 トレンドマイクロは、企業向けのウイルス対策構想の最新版「トレンドマイクロ エンタープライズ プロテクション ストラテジー Phase2」(TM EPS Phase2)を発表した。

 TM EPS Phase2は、管理者向けの集中管理ツール「Trend Micro Control Manager 2.5」によって、同社のサーバセキュリティ製品やクライアント向け製品、対応するサードパーティ製品の集中管理を行うというもので、大企業から小規模企業までをカバーする。

 TM EPSはウイルスの発見から対策、検出、回復、事後診断までを管理するというシステムで、通常のアンチウイルス機能(パターンに登録されたウイルスを検出・駆除する)に加え、パターン更新前に届いたウイルスの阻止のための「アウトブレークプリベンションポリシー」という機能も備えている。

 アウトブレークプリベンションポリシーは、パターンファイルが配布される前の段階でも、ウイルスと思われるメールをタイトルやその他の特徴をもとにブロックするためのいわば「おすすめ設定」で、ウイルスパターンファイルの更新までのつなぎとしてトレンドマイクロから配信される。

 TM EPS Phase2の中核となるControl Manager 2.5には、あらたにアウトブレークプリベンションポリシーの自動更新機能や、管理対象のクライアントやサーバの状態をリアルタイムで確認する機能が追加されている。Control Manager 2.5から確認できるのは、TM EPS対応のトレンドマイクロ製品の情報(パターンファイル番号やバージョン番号)のほか、OSのバージョンやサービスパック情報、IPアドレスなどさまざま。また、レポート機能も強化されている。リリースは3月3日の予定。

 TM EPS Phase2対応の製品群も、3月を中心に7月までに出そろう予定だ。

 アンチウイルス製品としては、クライアントPCにインストールされる「ウイルスバスター コーポレートエディション 5.5」と、サーバ向け「ServerProtect 5.5」で、Control Manager 2.5からのアウトブレークプリベンションポリシーにより、ポートの開閉や状態の管理などが可能となる。いずれも3月にリリースの予定。

 メッセージング関連では、「InterScan Messaging Security Suite 5.1」「InterScan for Lotus Notes 2.6」「InterScan for Microsoft Exchange 6.1」が対応する。Windows NT/2000向けのSecurity Suite 5.1がリリース済みのほか、その他の製品も対応OSごとに時期の違いは多少あるが、3月から7月にリリースされる。

 Webアクセスセキュリティの「InterScan WebProtect」(3月リリース予定)も、アウトブレークプリベンションポリシーによって、ウイルス感染サイトへのアクセスを禁止したり、疑わしいサイトやファイル、スクリプトをブロックできる。

 このほか、製品群の発表と合わせて、新たなライセンス体系とサービスパートナー制度も発表されている。新ライセンスは、サービスパートナーが顧客向けサービスとしてTM EPS対応製品を提供する際に適用するためのもので、事業者がサービスしよう許諾を保有した状態でエンドユーザにセキュリティサービスを提供できるようになる。

 最近はウイルスやワームの高機能化が進む一方で、OSやネットワークが複雑化しているため、セキュリティの維持が難しくなってきている。トレンドマイクロが進めているセキュリティ確保をサービスとして提供(ユーザーから見ればアウトソース)できる仕組み作りは、ユーザー企業にとってもサービス事業者にとっても重要なものとなりそうだ。

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▼ トレンドマイクロ

[記事提供:RBBTODAY ]



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