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2003/01/23 16:51:00 更新 |
字幕付きストリーミングのための仕様策定
World Wide Web Consortium(W3C)は、ストリーミングメディアへの字幕導入に向けて、新しい作業部会Timed Text Working Group(TTWG)を設置した。
TTWGでは、XMLをベースとしたストリーミングテキストの仕様策定に当たる。これはインターネット経由で流れる音声やビデオとテキストを同期化させるもの。
「簡単に言うと、これはWeb上の字幕の広範な標準を確立するということだ。業界の関心は高く、エンターテイメント分野での可能性は明白だ」。W3Cの担当者Janet Daly氏はこう話す。
W3Cがマルチメディア要素とテキストの同期化を試みたのはこれが初めてではない。既にW3Cの最終勧告となっている仕様にSynchronized Multimedia Integration Language(SMIL)がある。
しかし、SMILは多様なメディアのタイプを一般的用語で統合する方法を記述したもの。テキスト用の仕様がなければ、単一企業の独自手法が突出し、特定のブラウザやデバイスにしか使えない字幕が登場する恐れがある。
Daly氏は、このアプリケーションは音声を消してマルチメディアコンテンツを再生したいユーザーと、聴覚に障害のあるユーザーの両方にとって役に立つものになるだろうと話している。
TTWGは3月に初会合を開き、3月15日に最初のワーキングドラフトをリリース、来年7月に最終勧告をまとめる予定。
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[ITmedia]