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2003/01/23 23:56:00 更新

こいつが、TV電話を可能にする？〜タカラ

1月21日から23日までの3日間、タカラはコナミと共同で「2003 コナミ・タカラ新商品合同発表会」を開催した。会場には、TV電話端末やロボットなどユニークな新製品が目白押しだ

　1月21日から23日までの3日間、タカラはコナミと共同で「2003 コナミ・タカラ新商品合同発表会」を開催した（最終日はタカラの単独開催）。既に「MQ（ミュージックチョロQ）」や「Q-CAR」をレポートしているが、展示会場にはこのほかにも玩具メーカーならではのユニークな新製品が目白押しだ。

　「こいつが、TV電話を可能にする」と期待させるコピーとともに展示されていたのは「なんちゃってVoIP（仮）」。IT業界にもレトロブームが押し寄せたのかと勘違いしてしまいそうな、黒電話型のTV電話端末だ。

　実はコレ、NTT西日本が「フレッツ・コミュニケーション」の販売促進キャンペーンとしてユーザーにプレゼントする「黒電話型PCカメラ なんちゃってカメラ」（17日の記事を参照）のタカラバージョン。10万画素のCMOSカメラ、スピーカー、マイクを内蔵し、受話器を持つ“昔ながら”のスタイルでTV電話を可能にした。

　ただし、単体で動作するわけではない。「NetMeeting」などTV電話アプリケーションの入ったWindows PCとUSB接続して使う。受話器を使うためには、スピーカーおよびマイクも接続する必要がある。一般販売は5月。予価は4980円だ。

TV電話に特化したパソコン

　「なんちゃって」ではない、本格的なTV電話端末も出品された。こちらはタカラモバイルエンターテインメントの参考出展「IPテレビ電話（仮称）」だ。丸形のコンパクトなきょう体に、400MHzのCPUとLinux OSを載せた、いわば「TV電話に特化したパソコン」（同社）。

　単体でTV電話を可能にするほか、メールやWebブラウザといった機能もある。カメラ部は10万画素CMOSセンサー、ディスプレイには縦長QVGAの3.5型STN液晶を採用し、最大15フレーム／秒の動画を伝送できる。

　同社によると、ADSLモデムなどにイーサネットケーブルで直結して利用する形を想定しているという。このため、PPPoEもサポート。「設定を極力省き、TV電話を気軽に使ってもらうことに主眼をおいた」（同社）。操作キーが携帯電話と同じ配置になっているのも、若い女性や子どもたちに訴求できるポイントになりそうだ。6〜7月に製品化される予定で、想定実売価格は5万円前後。

　残念なのは、今のところ「ルータ越え」に対応していない点。IPテレビ電話（仮称）がサポートするSIPやH.323は、パケットの中に返信先となるIPアドレスを書き込むため、NATの下でプライベートIPアドレスが書き込まれてしまうと、パケットは帰ってくることができない。現在のブロードバンドルータがUPnPを標準的にサポートしている理由はこれを解決するためだ。

　ADSLユーザーのほとんどがPCユーザーである現在、後からネットワークに参加する端末は、PCと共存できることが前提となるはず。「CPUの処理能力などいくつかの問題があるため、今のところ対応する予定はない」（同社）というものの、子どもがTV電話を使うたびに、お父さんのパソコンがネットに接続できなくなってしまったら……ちょっと可哀想な気がするんですケド。

　モデルは明らかなアザラシ型メール読み上げぬいぐるみ「Yo! メール」。メーラ兼読み上げソフトをPCにインストールして使う。つまり、ぬいぐるみは単なるスピーカー？　いやいや、機能はあなどれない。絵文字や顔文字、英語の読み上げにも対応しているほか、添付ファイルの有無も判別して教えてくれるぞ 　TV録画もしちゃう「フレッツ・ロボ」こと「FII-RII」（仮）。新たにNTT以外のADSL回線に対応するバージョンが5月に2万4800円で発売される予定だ。でも、FII-RIIのFは「フレッツ」の意味だったような気が……忘れよう 　遠隔コントロール可能な赤外線リモコンアダプタ「リモるす」。電話線につないでおけば、外出先から自宅に電話をかけてTVやビデオデッキの操作が可能。録画予約を忘れたときなどに重宝する。5月をメドに4980円で発売する予定。両手から赤外線を発射する頼もしいヤツだ

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[芹澤隆徳，ITmedia]

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