リビング+:ニュース 2003/01/24 22:08:00 更新


NTT-BB、「脱コンテンツ」色鮮明に

NTT-BBが、戦略の転換を打ち出している。白川英俊社長は、同社が運営する動画ポータル「BROBA」を“フェーズII”へ移行させると話した

 NTT-BBが、戦略の転換を目指している。同社の白川英俊社長は、NTT-ATの主催するシンポジウム「大容量アクセスネットワークサービスの現状と将来展望」で講演を行い、動画ポータルサイト「BROBA」上で提供するサービスの方向性を変えると話した。

 BROBAは、昨年4月に本サービスを開始して以来、現在5ジャンル、3000程度のコンテンツを抱えている。主にエンターテインメント系のリッチコンテンツをそろえており、うち2000程度を有料配信している。

フェーズIIではコミュニケーション重視

 白川社長は、以前から単なる動画コンテンツを配信することの事業性に疑問を投げかけていた(記事参照)。しかし今回の講演では、さらに踏み込んで「今のままでは、順調な経営には結びつかないかな」と発言。従来の路線を「フェーズI」、今後を「フェーズII」と区分し、方向性を変えることを明言した。

 白川氏によれば、フェーズIとは、ハリウッドの映画などに代表される、テレビ的な映像を配信する時期。そしてフェーズIIとは、動画メール、動画チャットなどの映像コミュニケーション機能を組み合わせた、パッケージサービスを提供する時期を指す。

 いわば、コンテンツからコミュニケーションに軸足を移したかたち。白川氏はまた、サービスに「生活感」をもたすことが大事、として、以下のように説明する。

 「コンテンツをたくさん用意するというのは、たとえば街中に映画館やレンタルビデオショップをたくさん並べるようなもの。しかし、それは人々の生活に不可欠ではない。一方、山の手線が止まったら、オイどうするんだ、ということになる。NTT-BBも、そういう種類のサービスをブロードバンド上で提供する会社になりたい」(同)。

 なお、従来のコンテンツ配信事業は縮小するのか、との質問には、「何をもって縮小というのか(が難しい)……。質が変化したということ」と回答。「5年後どうなるかはわからない。成功も何もしていないので自信はないが、こういうかんじで(会社が)動いている」と、謙遜まじりに話した。

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[杉浦正武,ITmedia]



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