リビング+:ニュース 2003/02/12 23:59:00 更新


「技術者の活用」ねらうNTTグループ

NTTネオメイトは、シスコシステムズとブロードバンド・ソリューション事業で協業すると発表した。NTTグループとして、抱える人的資源の活用を図る

 NTTネオメイトは2月12日、シスコシステムズとブロードバンド・ソリューション事業で協業すると発表した。シスコシステムズのネットワーク機器、およびソリューションメニューを、NTTネオメイトの販売網、およびサポート体制を活かして提供することで、相乗効果が期待できるという。

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 左から、NTTネオメイトの西村憲一社長と、シスコシステムズの黒澤保樹社長


協業内容

  • IP-NWトータルソリューション

IP-VPN、VoIP、ルータなどの機器レンタル、データセンター(ハウジング、ホスティング)など、各種技術、機器を組み合わせてIT環境を構築する。ユーザーの要望に応じて、QoSなども設定するほか、今後は無線LANソリューション、CDN、セキュリティサービスなどを開発、提供する。

  • IP-NWアドバンスドマネージドサービス

ネットワークのリモート監視や故障時の駆けつけによりサービス中断時間を短縮する。ネットワークデータの収集、レポートなどによりネットワークの現状を把握、報告するほか、コンサルティングを通じてクライアントの環境に応じたプランを提案するなど、トータルなサポートを行う。

 NTTネオメイトは、昨年5月にNTT西日本のグループ会社として発足した企業。西日本地域に営業拠点を持っており、4−5000人の技術者を抱え、メンテナンス、サポートのノウハウを持つことを強みにする。今回の協業でも、目玉となるのは「ITサービススペシャリスト」を配置しての診断、コンサルティングサービスのようだ。

 同社には現在、シスコシステムズが認定する技術資格で最高クラスの「CCIE」を保有する技術者が、28名在籍する。「CCIEは、全国でも400人程度しかいないと聞く。そのうち、7%がわが社にいるわけだ」(NTTネオメイト)。

 NTTネオメイトは今年1月に、「OZFA」ブランドのPCを販売することを発表した。その際も、“技術者が訪問しての機器のセットアップ、アフターケア”などをウリにしていた(記事参照)。

 NTTグループはこれまで、加入者電話網を扱う中で販売網を築き上げ、多くの技術者を抱えてきた。固定電話からの収入が減少し、ブロードバンドに注力するにあたり、企業としての既存の資源を活用すべく、さまざまな方法を模索している。

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関連リンク
▼NTTネオメイト
▼シスコシステムズ

[杉浦正武,ITmedia]



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