リビング+:ニュース 2003/02/24 19:17:00 更新


NTT-MEとJR東海、「のぞみ」停車駅で公衆無線LANのトライアル

JR東海とNTT-MEは、「ネオモバイル」のISPローミング技術を使った公衆無線LANトライアルを発表した。東海道新幹線「のぞみ」の停車駅でインターネット接続やコンテンツポータルを提供。NTT-MEを含む9社のISPとISPローミングを実現する

 東海旅客鉄道(JR東海)とエヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)は、東海道新幹線「のぞみ」の停車駅において「公衆無線LANインターネット接続」のトライアルを4月中旬に開始する。駅ホームの待合室やコンコースに無線LANスポットを設置。インターネット接続だけに止まらず、法人ユーザーを対象としたVPNやモバイルIP電話のサービスも提供する計画だ。

 JR東海では、これまでも東海道新幹線の駅構内に無線LANアクセスポイントを設置して公衆無線LANサービスの検討を行ってきたが、とくに「多くの人が、いかに簡単に利用できるか」が大きな課題だったという。そこで、ユーザーが利用しているISPのログインIDとパスワードをそのまま使い、無線LANスポットでもインターネット接続を可能にする「ISPローミング」に着目。今回のトライアルでは、NTT-MEの協力により、ISPローミングを実現し、その技術・運用面の検証を進める。

 参加ISPは、NTT-ME(WAKWAK)、グローバルソリューション(VECCEED)、ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)、日本通信(b-mobile)、日本テレコム(ODN)、NEC(BIGLOBE)、松下電器産業(hi-ho)、JENS(JENS SpinNet)、KDDI(DION)の9社。モニターの募集方法は今のところ未定で、4月中旬までに各ISPが個別に発表する予定だ。なお、NTT-MEの公衆無線LANサービス「ネオモバイル」のトライアル参加者については「そのまま利用できるように調整中」(同社)という。

7月中旬からはVPNも利用可能に

 トライアル期間は、4月中旬から2004年3月末日まで。このうち、7月中旬までは無料トライアル期間として、インターネット接続とコンテンツ配信の検証を行う。当初の提供エリアは東京駅と新大阪駅の2駅。駅ごとにコンテンツポータルを設置し、駅周辺情報や時刻表を配信する。

駅名4月中旬より利用可能な無線LANスポット
東京駅14・15番線ホーム11号車付近の待合室
16・17番線ホーム11号車付近の待合室
18・19番線ホーム11号車付近の待合室
東海道新幹線 南乗換改札内「カフェ・リニ」前
新大阪駅東海道新幹線 3階新幹線ホール内

 7月からは、提供エリアの拡大とともに、法人モニターを対象としたVPN利用トライアルも併せて実施する。VPNは、IPSecとPPTPの両方をサポート。暗号化により、企業イントラネットへセキュアに接続できる。

 また、「実験的なアプリケーションとして」(NTT-ME)、PDAやノートPCを利用した無線IP電話も提供する。これは、NTT-MEの「Xephionコール」IP電話網を利用するもの。もちろん、加入者電話への発信なども可能だ。こうした法人ユースにも対応できる無線LANスポットの提供により、「ホールセールやボリュームアカウントで企業ユーザーを獲得する」(NTT-ME)構え。

 同時に、7月中旬からインターネット接続を有料化(一部ISPを除く)する。その際、時間単位の従量課金や一日単位の定額料金、1カ月あたりの定額料金といった複数の課金メニューを用意する予定だが、金額などは未定だ。

駅名7月中旬より追加される無線LANスポット
新横浜駅東海道新幹線 改札内待合室
名古屋駅東海道新幹線 北口改札内待合室
東海道新幹線南改札内待合室
京都駅東海道新幹線 新幹線コンコース内
秋には品川駅の東海道新幹線改札内待合い室やホームなどもサービスエリアに加える予定

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関連リンク
▼ニュースリリース(NTT-ME)

[芹澤隆徳,ITmedia]



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