リビング+:ニュース 2003/02/27 20:17:00 更新

IP.net JAPAN 2003レポート
「ADSLユーザーは、現在40万人」 〜KDDI

KDDIのブロードバンド事業が、動き出そうとしている。春から携帯連動型のブロードバンドサービスを提供するほか、夏にはマンション向けコンテンツ配信も開始する

 KDDIは、ブロードバンド事業の進捗状況と、今後の展開を説明した。同社取締役専務の平田康夫氏が、東京ビッグサイトで開催中の「IP.net」で、ブロードバンド戦略を話した。

 同氏はまず、ADSLの加入者状況を「40万を超えた」と紹介。3月末まで無料で提供している「かけつけ設定サポート」など、サービス体制を強化したことが、ユーザー増につながったとの見方を示した。

今夏にはマンション向けコンテンツ配信も

 同氏はADSLのほかに、「Bフレッツ」や「TEPCOひかり」といったFTTHサービスにも、注力していることをアピール。KDDIは現在、ダークファイバーとVDSLを組み合わせた「タイプV/V2」と、ダークファイバーとイーサネットを組み合わせた「タイプE」の2種類を展開している。

 こうしたFTTHマンションユーザーを対象に、今夏にはコンテンツ配信サービスに乗り出すことも明かされた。詳細は未定だが、PCで視聴するパターンと、STB+TVで視聴するパターンの両方に対応しているとのこと。昨年から実施しているFTTHトライアル(記事参照)で、有料でも提供可能と判断されたサービスが中心になる見込みだ。

 KDDIといえば、つい昨日映像ポータルサイト「111.tv」の打ち切りを発表している(記事参照)。その際、培った成果を活用した“新サービス”を今夏に開始するとされた。このマンション向けコンテンツ配信がそれにあたるのか、という印象もうけるが、この点を平田氏に確認すると、「必ずしも、そうとはいえない」との微妙な答えだった。

携帯との連動も

 平田氏がもう1つ、強調したのがADSLなどのブロードバンドサービスと、auブランドの携帯電話サービスを連動させること。

 同社は今年春から、最大2.4Mbpsの通信速度を実現する移動体パケット通信サービス「CDMA2000 1xEV-DO」(用語参照)を2GHz帯にて試験開始予定だ。また、秋からは800MHz帯を使用して、東名阪で提供を開始する。

 この移動体通信サービスと、ブロードバンド事業を連係させたFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスを、2003年度第一四半期をめどに提供するという。平田氏はこれにより、2004年以降に「本格的なブロードバンド時代」が訪れる、と強調した。

関連記事
▼KDDI、「111.tv」サービス終了
▼1x MC【いちえっくすえむしー】
▼ウワサの「FTTHトライアル」を体験してきました

関連リンク
▼DION

[杉浦正武,ITmedia]



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!