リビング+:ニュース 2003/03/04 22:41:00 更新


ネットサーフィンでの被害にご用心〜IPA

IPAが公開した2003年2月期のコンピュータウィルス/不正アクセス届け出情報によると、Webページを閲覧しただけで感染するウイルスによる被害の届出や相談が増加しているという

 情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は3月4日、2003年2月期のコンピュータウィルス/不正アクセス届け出情報を公開した。

 2月の届け出件数は1052件。新種ウイルスの発生による大きな被害もなく、小康状態を保っているという。1月に韓国で大規模なネットワーク障害を引き起こした「W32/SQLSlammer」も、2月の届け出は4件に止まった。IPAでは韓国の一件が広く報道されたことにより、ユーザーがセキュリティ意識を高めた結果と推測している。

 しかし一方で、「VBS/Redlof」のように、Webページを閲覧しただけで感染するウイルスや、ブラウザの設定を変更してしまうような不正プログラムによる被害の届出や相談が増加しているという。このような場合、メールだけを対象としたウイルスチェックでは対応できないため、PCにワクチンソフトやファイアウォールを導入する必要性があると、IPAは注意を促している。

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ブラウザの表示は普通でも、裏でウイルスなどを読み込ませるWebページの例(IPA制作による架空サイトの例)

個人のWebサーバもご用心

 一方、不正アクセスに関する届け出は36件あった。このうち、実害があったのは11件で、内訳は進入被害が4件、メール不正中継が1件、DoS(サービス拒否攻撃)が1件など。

 注目は、9件が個人ユーザーの届け出だったということだ。ブロードバンドインフラが浸透して個人でWebサーバやメールサーバを立てるケースが増えたことが影響している。IPAでは、「サーバの規模や個人・法人の別なく、セキュリティの甘いコンピュータが狙われる危険性があるため、インターネットへ接続する上ではセキュリティ対策を実施して頂きたい」と警告している。

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▼IPA

[ITmedia]



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