リビング+:ニュース 2003/03/06 14:42:00 更新


サーバはこういうところに置かれてます〜IIJ横浜データセンタ

IIJは、2月1日にオープンした最新のデータセンタ「横浜第1データセンタ」のメディア向け見学会を開催した。頑丈に守られたマシンルームと48時間以上動作し続けられる自家発電装置は、震度7クラスの地震が起きてもサーバを動かし続けられるという。

 IIJは、2月1日にオープンした最新のデータセンタ「横浜第1データセンタ」のメディア向け見学会を開催した。頑丈に守られたマシンルームと48時間以上動作し続けられる自家発電装置は、震度7クラスの地震が起きてもサーバを動かし続けられるという。

 データセンタには、企業のサーバが設置され、インターネットや専用線などに接続される。データセンタとは、「太い回線」と「頑丈な建物」によってネットワークのサーバを動かし続けるためにある建物なのである。(ちなみにRBB TODAYのウェブサーバもIIJではないが、BBTowerというデータセンタに設置されている)

 IIJグループのこの横浜第1データセンタは、地上3階・地下1階の4階建て。現在運用されている「第1期」で延べ床面積約2万平方メートル、計画されている第3期までの拡張が完成すると、約4万平方メートルのデータセンタとなる。

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マシン室。2月1日にオープンしたばかりでサーバ設置はこれから本格化する

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さらにセキュリティを求める場合の金網「ケージ」

 建物には免震構造が採用されており、900ガルの揺れ(阪神大震災や釧路沖地震クラスの揺れ/震度7相当)を約300ガルにまで抑え込むことが可能だという。多くのサーバ機器が300ガル〜350ガルまでは動作に支障がないとしているとのことで、阪神大震災クラスの揺れでもサーバが止まる(つまりサービスが止まる)ことはないようだ。また、受電・非常電源ともに冗長化された電源系も備えられている。万一の停電時には、自家発電装置(ガスタービン)が動作し、マシンおよび建物内の照明などを48時間以上維持できる。

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免震用ゴムは直径80cmが約100個使用

 こうしたハードウェアはデータセンタの「必要条件」ではあるが、この横浜第1データセンタでおもしろいのが、サーバトラブルを回避するためにヒューマンファクターへの配慮を多く取り入れているという点だろう。

 白を基調とした内装は明るく、さらに休憩スペースや作業部屋(ユーザ企業がコンソールなどを設置して、マシン室の外で作業できるようにする部屋。9部屋)などはガラス張りで外の景色も楽しめるようになっている。オペレータが気分転換できるようにとの配慮で、作業に煮詰まってミスをしないようにするためだ。また、マシン室についても、内部での作業効率を上げるため、空調を壁の外に置いて騒音を下げる工夫もされている。もちろん、マシン室とこういう休憩スペース・作業部屋は厚い壁で仕切られており、外部から何かがガラスを突き破ってマシン室に飛び込んでしまうことはない。

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休憩のスペースは広く明るい。無人コンビニも設けられる

 なお、データセンタといえば交通の便のいいところに置かれるイメージがあるが、横浜第1データセンタは多摩エリアにあり、鉄道は横浜市営地下鉄のみ。広い道路には面しているものの、都心からも横浜市街からも距離があり、交通の便にやや難がある。ユーザから「やっぱり近くなくちゃだめ」という声はないのかと聞いたところ、ほとんどの操作はネット経由で遠隔で行えるため問題はない、どうしてもという場合は都心部のデータセンタも運営しているのでそちらをお勧めすることもできる、とのことだった。

 普段私たちが何気なくアクセスしているウェブサイトやメールサーバは、多くがこうしたデータセンタの24時間365日監視体制のもとで動いている。オンライン取引などに限らず、インターネットのサービスは止まられると困ったり不便だったりしてきており、こうしたデータセンタに置かれるサーバも増えていくことになるのだろう。

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IIJ横浜第1データセンタ外観

関連リンク
▼インターネットイニシアティブ(IIJ/IIJ4U/IIJmio)

[記事提供:RBBTODAY]



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