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2003/03/18 18:06:00 更新 |
Envara、802.11a/b/g対応チップセットのデモ
Envaraは、都内ホテルで802.11a/b/gデュアル対応の無線LANチップセット「WiND502」のデモを行った。会場ではリファレンスデザインの無線LANカードを用意し、実際に通信してみせた
Envaraは3月18日、都内ホテルでIEEE 802.11a/b/gに対応した無線LANチップセット「WiND502」のデモを行った。会場ではCardBus対応のリファレンスデザインを用意し、アドホックモードの通信を行ってみせた。
会場で用意された無線LANカード。カードは2チップ構成になっている
WiND502は、IEEE 802.11a/b/gのデュアルバンド対応でありながら、2チップ構成を実現したチップセット(記事参照)。写真下部に見えるのが同社のMAC/ベースバンドプロセッサ「EN202」で、中央部に見えるのがデュアルバンドRFチップ「EN303」だ。2チップ構成によりコストを抑えることが可能で、単価で40ドル程度を目指しているという。
隣接チャネルの信号をフィルタリングして、干渉を抑える機構を備えている。また、日本で利用する周波数帯のほかに、欧州で利用する高い周波数帯にも対応しているため、米国や欧州でも利用できる点も魅力だ。
デモでは2地点を接続し、実際にストリーミング映像を受信してみせた。また、スニファリングソフト「AiroPeek」を利用し、通信を解析してみせた。
2.4GHzで、24Mbpsの通信セッションが確立している
AiroPeekの画面。「Data Rate」の項目で54Mbpsを示す表示がある
現在は、ファームのチューニングやバグフィクス、そのほかのインプリメンテーションを進めている段階。デモで利用されたカードも、アド・ホックモードの通信には対応していたが、アクセスポイントモードの通信はできなかった。
今年5月には、インフラストラクチャモードに対応した製品を開発し、6月から量産に入る予定。なお、現在複数社とOEM供給の交渉段階にあるが、企業名などは明らかにできないとのことだった。
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Envara
[杉浦正武,ITmedia]