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2003/03/18 18:55:00 更新

NTT東、値下げと工事費半額で「Bフレッツ」にテコ入れ

NTT東日本は18日、Bフレッツの新料金体系を発表し、同日総務大臣に届け出を行った。一般ユーザー向けの「ニューファミリータイプ」を現在の5800円から4500円に値下げ。さらに工事費を半額にするキャンペーンを展開してテコ入れを図る

　NTT東日本は3月18日、光アクセスサービス「Bフレッツ」の新しい料金体系を発表した。戸建て向けの「Bフレッツ ニューファミリータイプ」を現在の月額5800円から4500円に値下げ。また、期間限定ながら全タイプの工事費をほぼ半額とするキャンペーンも展開する。

　値下げの対象となるニューファミリータイプは、100Mbpsの光回線を最大32世帯で共有するシェアドアクセス型サービス。しかし、もっともマスマーケットに近い一般家庭向けサービスでありながら、契約数は「ベーシックタイプ」などと同じ約3万件にとどまっている。

　NTT東日本の河辺候一サービス開発部長は、「激しい競争環境の中、戸建て向けのニューファミリータイプが（ユーザーには）割高に見えた」と分析。分岐の方法やネットワーク設備の構成を見直すなどしてコストダウンを図ったという。新料金は、4月1日より適用される予定だ。

　これに伴い、ニューファミリータイプのサービスエリアを、現在のBフレッツ提供エリア全域にまで拡大する（具体的なサービスエリアはこちらを参照）。一方、10Mbpsの「ファミリータイプ」は、3月末をもって新規加入受付を中止。既存のユーザーに対しては、月額料金をニューファミリータイプと同じ4500円に引き下げたうえでサービスを継続するという。

初期費用はほぼ半額に

　またNTT東日本は、4月1日から9月30日までの期間に開通した場合に限り、工事費をほぼ半額にする割引料金を適用する。高額な初期工事費用は、光サービスの普及を妨げる原因の一端。そこで、既に申し込みを終えているケースも含め、6月30日までに各タイプを申し込んだ新規ユーザーを対象とする工事費半額のキャンペーンを行う。ただし、タイプの変更や移転などに伴う工事の場合は適用外だ。

サービスタイプ	通常料金	割引料金（平日）
ビジネスタイプ	27,100円	13,550円
ベーシックタイプ	27,100円	13,550円
ニューファミリータイプ	27,100円	13,550円
マンションタイプ	11,900円	6,300円
マンションタイプ（＊1）	20,000円	10,000円

＊1：VDSL装置、PNA装置レンタルの場合

　なお、従来もサービスはあったものの割高な料金などにより「実質的に行っていなかった」（同社）という土・日・祝日の工事にも積極的に対応し、こちらも割引料金を適用する。

サービスタイプ	通常料金	割引料金（土・日・休日）
ビジネスタイプ	34,930円	17,460円
ベーシックタイプ	34,930円	17,460円
ニューファミリータイプ	34,930円	17,460円
マンションタイプ	15,170円	7,890円
マンションタイプ（＊1）	25,700円	12,850円

＊1：VDSL装置、PNA装置レンタルの場合

　このほか、NTT東日本は、教育機関向けの特別料金プランにニューファミリータイプを追加することも明らかにした。料金は月額3900円。一般ユーザーの場合と異なり、こちらは屋内配線や回線終端装置の利用料などを含むパッケージ料金となっている。

　NTT東日本では、2003年にBフレッツ契約数を現在の5倍にあたる50万契約まで拡大する計画であり、今回の発表もその一環。半額キャンペーンによって急速に脹らむとみられる工事需要への対応についても「既に体制は整えた」（NTT東日本営業推進部光IP販売推進室長の中村雅範氏）と自信をみせていた。

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関連リンク
ニュースリリース
Bフレッツニューファミリータイプ提供エリア
フレッツ公式ページ

[芹澤隆徳，ITmedia]

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