リビング+:ニュース 2003/04/02 22:12:00 更新


固定→携帯接続交渉、「サボタージュにあっている」


 平成電電の佐藤賢治社長は4月2日、直収線の固定電話サービス「平成電話」発表にあたり(記事参照)、携帯キャリアとの交渉状況に不満をもらした。同サービスでは2003年6月から、「全国一律、49.5円/3分」という料金体系での固定発信、携帯着信サービスを予定しているが、一部の携帯キャリアとの交渉が難航しているという。

 佐藤社長はまず、NTTドコモとの相互接続交渉が「順調に進んでいる」とコメント。サービス開始の6月までには、まず間違いなく契約がまとまるとの見通しを示した。また、J-フォンも「若干遅れているが、なんとかなるだろう」(佐藤氏)。

 しかし、auとの交渉では「結構、露骨にサボタージュにあいまして……」と苦笑。“中継網に問題がある”などの理由をつけては、交渉を引き延ばされていると主張した。

 昨年11月には総務省から、平成電電直収の設備からNTTドコモの設備に着信する通話サービスで「平成電電に料金設定権を認める」とする裁定が出ている(記事参照)。J-フォンやauも、この判断に準じるのが順当と考えられる。このため平成電電は、近日中にも総務省になんらかの裁定申請を検討するなど、強気のかまえだ。

 この件についてKDDI広報に確認したところ、「サボタージュをしているという事実は、一切ない。なぜそういった言葉が出るのか分からない」と、困惑したようす。

 「料金設定権は平成電電側にあるということで、我々も大筋で合意している。現在は、技術的な詰めの段階にあると聞いている」。なお、交渉が成立する時期の見込みには、コメントを控えた。

 仮に6月のサービス開始までにauとの交渉が成立しなかった場合、平成電電が従来から行っている海外経由の接続形式で携帯キャリアと相互接続することになる(記事参照)。もちろん、この場合は平成電電にとって、接続料のコストが割高になる。

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▼平成電電

[杉浦正武,ITmedia]



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