リビング+:ニュース 2003/04/10 16:50:00 更新


ネット詐欺の苦情、米で3倍増

FBIの米インターネット詐欺苦情センターを経由して捜査当局に渡ったネット詐欺の苦情の件数が、2001年から2002年にかけて3倍に増えた。被害額の平均が高いのは、やはり「ナイジェリア詐欺」だ

 米連邦捜査局(FBI)と全米ホワイトカラー犯罪センター(NW3C)の共同運営組織である米インターネット詐欺苦情センター(IFCC)から4月9日、2002年版のネット詐欺報告書が発表された。

 それによるとIFCCが2002年に受け取ったネット詐欺関連の苦情のうち、連邦/州などの警察に引き継がれた苦情の数は4万8252件と、前年比で3倍に増えた。また被害総額も、2001年の1700万ドルから2002年には5400万ドルへと膨れ上がったという。

 2002年にIFCCがWebサイト(www.ifccfbi.gov)経由で受け取ったネット詐欺関連の苦情は総計7万5063件。ネットオークション詐欺関連の苦情が全体の46%を占め、3年連続でトップとなっている。クレジット/デビットカード詐欺関連の苦情は約12%だった。

 金銭面での損害を訴えた苦情の中で、被害者が受けた平均損害額が特に高かったのはナイジェリアメール詐欺(3864ドル)、ID盗難(2000ドル)、小切手詐欺(1100ドル)だという。

 ネット犯罪の被害者が多い上位5州はカリフォルニア、ニューヨーク、フロリダ、テキサス、イリノイの各州。犯人発見に至ったケースでは、犯人の8割近くが男性で、半数がカリフォルニア、ニューヨーク、フロリダ、テキサス、イリノイ、ペンシルバニアのいずれかの州の住民だった。

 なおIFCCではこれ以外にも、コンピュータ侵入、スパム、児童ポルノなどについての苦情を3万6920件受け取ったとしている。

関連リンク
▼IFCCの2002年版報告書(PDF)
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[ITmedia]



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