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2003/04/14 23:59:00 更新 |
サポートセンターの“裏”をのぞく 〜データセンター見学
NECのカスタマーサポートサービスは、数百台のサーバをノンストップで稼動させる運用技術があってこそ成り立つ。同社のサーバが置かれるデータセンター内部を、撮影してきました
NECは、自社製PCを購入したユーザーを対象とする、カスタマーサポートサービスに力を入れている。たとえばLaVie Mを購入したユーザーに対しては、フォローアップメールの送信や問い合わせ履歴の保存、ActiveXを利用しての自動アップデートサービスなど、各種サービスを提供している。こうしたCRM(Customer Relationship Management)を支えるのが、サポートセンター関連サーバを管理、運用する技術だ。
今回、NECの協力を得て、こうしたサーバを設置するデータセンター内部を取材する機会を得た。施設は都内にあるビルで、NECはこのうち一室を借り切ってサーバ群を管理している。
データセンター内。なんとなく「ミッション・インポッシブル」を思い出すのは記者だけではないはず。ちなみにラックは“NECブルー”をあしらった特注製品という
施設は、データセンター専用に造られたもの。IX(インターネット・エクスチェンジ)であるJPIX、およびNSPIX2と直結しており、ギガビットクラスのバックボーンを持つ。対震度7の制振構造となっているほか、自家発電装置も備え、さらにセキュリティ面で侵入者への備えも万全という。
ラックの上には監視カメラが。この映像は常時モニタリングされている
NECはここに、顧客情報などを管理する約450台のサーバ、約50台のネットワーク機器、約550回線のPBXを収容している。ユーザーからの問い合わせは、いったんこのコンタクトセンターにつながり、それから全国の拠点に自動転送(ローミング)される。
金網の中には、顧客情報を格納したストレージが。「この中には、NECでも限られた人間しか入れない」
部屋の中は24時間365日、オペレーション室から一括監視されており、システム異常を検出すると携帯メールなどに自動通報する。
ラックを空けたところ。サーバはこんな風に設置されている
3500ものケーブル配線が、ここで管理される
ちなみに、このデータセンターの正確な住所は“秘密”とのこと。今回の取材でも、写真撮影の方向が指定されたり、「鍵穴は写さないでください」と条件がついたりと、管理の厳重さが目立っていた。
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NEC
[杉浦正武,ITmedia]