リビング+:ニュース 2003/04/21 18:07:00 更新


ソニー、ATRAC3plusの音質評価実験を実施

ソニーは4月21日、独自の音声圧縮技術「ATRAC3plus」の音質評価実験結果を発表した。ATRAC3plusの64Kbpsと他社コーデックの128Kbpsを比較しても、ほど同じ音質という結果が出たという

 ソニーは4月21日、独自の音声圧縮技術「ATRAC3plus」の音質評価実験結果を発表した。ATRAC3plusは、ネットワーク音楽配信サービスなどを目的として、ATRACの圧縮率をさらに高めたもの。同社の「VAIO」シリーズや「MDウォークマン」などに採用されている。

 ATRAC3plusは「Adaptive TRansform Acoustic Coding 3 plus」の略。人間の耳には届きにくい音成分のデータを間引くほか、音声信号を16の周波数帯で区切り、分析しながら圧縮をかける。これにより、音質劣化を抑えながらCD(リニアPCM)の1/20サイズまで圧縮できるという(詳細はソニーの技術解説を参照)。

 今回の実験は、音楽関係者を含む33人のユーザーが“ATRAC3plusにおよる処理音”“他社製コーデックを使った処理音”を聴き比べ、主観評価する方法で行われた。調査対象者は、大学生グループ男女11人、20台の社会人グループ12人、音楽関係者(作曲家、スタジオアシスタント、サウンドエンジニアなど)10人の計33人。評価音源として、ヒットチャートの上位5曲とスピーチ、単楽器など計10曲を試聴した。

 その結果、同じ48Kbps/64Kbpsのビットレートで比較したとき、ATRAC3plusのほうが高音質という結果が出たという。

/broadband/0304/21/atrac1.jpg
検証では、2つずつの音を聞き比べ、-2(処理音Aに比べ処理音Bは非常に悪い)〜+2(処理音Aに比べ処理音Bは非常に良い)までの5段階で評価する。結果を平均化したものが上の図(同じビットレートで比較したとき) /broadband/0304/21/atrac2.jpg
異なるビットレートで比較したとき

「同じビットレート比較では、専門家・一般ユーザーともにATRAC3 plusの音質がより良いと評価した。さらにATRAC3plusの64Kbpsと、他社コーデックソフトの128Kbpsを比較しても、ほぼ同じ音質という評価がつけられた」(同社)。

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関連リンク
▼Atrac World(ソニー)

[ITmedia]



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