リビング+:ニュース 2003/05/20 20:16:00 更新

ビジネスシヨウ2003レポート
FTTH映像配信のビジネスモデルを模索するKDDI

ビジネス全般に関するイベント「ビジネスシヨウ TOKYO 2003」が東京ビックサイトで開幕した。その中の展示会では、KDDIがSTBを用いたVoDのデモを披露していた。今年の秋から始まるとのことだが、コンテンツの課金システムにおいて模索している様子がうかがえる。

 ビジネス全般に関するイベント「ビジネスシヨウ TOKYO 2003」が東京ビックサイトで開幕した。その中の展示会では「モバイル&ネットワーク ソリューションフェア」のコーナが設けられている。

 100万画素超のCCDを搭載する携帯電話を大々的に展示していたKDDIだが、ブロードバンド関連の機器やサービスも紹介していた。その中で見つけたのがセットトップボックス(STB)とFTTH回線を用いたビデオ・オン・デマンド(VoD)サービスのデモだ。ここでは、PanasonicのHDDレコーダをベースにKDDI用にカスタマイズされた機器が使われている。サービスは、今年の秋から今年中に開始するとのこと。これまでSTBを用いたVoDは各社が紹介していたが、いよいよ本格的に始まるようだ。

 しかし、コンテンツの料金システムについてまだまだ模索している様子がうかがえる。PCを用いたストリーミング配信の場合は、月額料金を支払って入会する仕組みが多く用いられているが、KDDIの担当者によるとSTBを用いたサービスにおいては、これらの料金システムは受け入れられないという。

 STBを用いたVoDでは、たとえば2泊3日で300円支払う「レンタルビデオ方式」、複数チャンネルをパック料金で提供する「CS放送方式」、番組単位で課金する「ペーパービュー方式」などが適しているのだという。これらの課金方式は、コンテンツプロバイダからの提案により柔軟に対応していくとのことだ。

 さらに、STBをどうやってユーザに提供するのかも悩みどころだという。最近のブロードバンドサービスの場合、ADSLモデムであったり光終端装置はレンタルできるため、STBについても同様に提供したいとのこと。さらに、店頭で販売するHDDレコーダをKDDI対応にするといった方法なども考えられるという。

 STBを用いたVoDでは技術的な問題はほぼ解消されているうえに、KDDIのデモや説明を見る限りでは認証システムやユーザインターフェイスについても問題ないように思える。しかしビジネスモデルについては、まだまだ模索している段階にあるようだ。

Photo

KDDIのSTBを用いたVoDのデモ。DVD-Videoと同じような感覚で操作できるユーザインターフェイスになっている

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▼KDDI

[記事提供:RBBTODAY]



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