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2003/06/13 17:55:00 更新 |
松下、2.4GHz無線で音質を向上させた「おたっくす」
パナソニックマーケティング本部は、親機と子機の通信に2.4GHz帯を利用したコードレスFAX、「KX-PW601DL」を発売する。ADPCM方式で、クリアな音質で通話が可能という。
パナソニックマーケティング本部は7月11日から、親機と子機の無線通信方式に2.4GHz帯を利用したデジタルコードレスFAX、「KX-PW601DL」(愛称:おたっくす)を発売する。オープン価格だが、実売予想価格は4万円前後。同種の製品で2.4GHz無線を使ったのは、国内で初めてという。
親機サイズは140×331×237ミリ
音声のデジタル符号化方式には、ADPCM方式を採用。従来のアナログ伝送で発生していた、高音域での音量低下がなくなり、クリアな音質で通話が可能という(下図参照)。新開発の「ボイスセレクト」機能を搭載しており、“低音強調・標準・高音強調”から音質を選択できる。
高音域でも音量が下がらない
周波数ホッピングによる、スペクトラム拡散技術を採用しているため、盗聴に強いのも特徴だ。親機――子機間で周波数を高速に切り替えるため、無線通信の傍受が難しい。「従来のアナログでは、たまたま周波数を合わせることができれば、あとは継続して盗聴できる可能性があった。デジタル通信では、これを防げる」(同社)。
音声通話は時分割多重しているため、複数の子機と親機の間でリンクを貼ることができる。このため、親機を経由して、子機間通話を無理なく行えるという。
なお、2.4GHz帯を利用することから、電子レンジや無線LAN製品との干渉も起こる。こうした機器がある環境では、音声が途切れることもあるという。
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松下電器産業
[杉浦正武,ITmedia]