リビング+:ニュース 2003/07/01 17:39:00 更新


家庭のブロードバンド利用者は1596万2000人〜「インターネット白書2003」

インプレスが発売する「インターネット白書2003」によると、日本のインターネット人口は、2003年2月時点で5645万3000人。このうちブロードバンドユーザーが1596万2000人という

 インプレスは、「インターネット白書2003」を7月2日に発売する。インターネット白書は、市場調査会社のアクセスメディアインターナショナルが毎年実施しているインターネット利用動向調査の結果をまとめたもの。財団法人インターネット協会が監修を担当している。7月1日に催された記者会見では、内容の一部が公表された。

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右がインプレスの塚本慶一郎社長、左は監修を担当した財団法人インターネット協会の高橋徹副理事長

 調査結果によると、日本のインターネット人口は2003年2月時点で5645万3000人。この1年間で1025万7000人増加したという。2003年12月末時点には6124万人まで増加する見込みだとしている。

 インターネットを利用している世帯のうち、ブロードバンドを利用している世帯は39.3%。「安価なADSLサービスの普及により、昨年の18.5%から一気に2.6倍に急増した。この数字は、インターネットを利用している家庭の5軒に2軒はブロードバンド接続であるということを示している」(インプレス『インターネットマガジン』の中島由弘編集長)。

 人数に換算(全世帯数×普及率×1世帯あたりの平均利用者数)すると、ブロードバンド人口は実に1596万2000人になるという。なお、インターネット非利用者を含む国内全世帯におけるブロードバンド普及率は、2003年2月時点で19%となった。

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インターネット利用世帯に占めるブロードバンド接続の割合。上が今年のグラフ

 ブロードバンドのインフラを個別に見ていくと、やはりADSLが61.9%とダントツ。次いでCATVの15.6%となっている。

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光ファイバーはまだ5%に満たないが……

 注目は、FTTHの伸び方だ。利用者はインターネット利用者のわずか4.7%に過ぎないものの「昨年は0.6%だったことを考えると、伸び率は高いとみていい。FTTHへの乗り換えを希望するユーザーも多く、今後はさらに(FTTHに対する)関心が高まるだろう」。

 一方、事業者別ごとの数字を見ていくと、Yahoo! BBの躍進ぶりが顕著だ。まず、ADSLユーザー全体では、Yahoo! BBの利用者が30.5%と、NTT東西地域会社の31%に僅差まで迫った(昨年はNTTの32.5%に対してYahoo! BBは20.6%だった)。また、ブロードバンドユーザーが利用しているISPの調査では、昨年首位の@niftyをおさえ、Yahoo! BBが1位となっている。

 IP電話の利用調査でも、Yahoo! BBの「BBフォン」が全体の73.1%を占めた。2位の「ぷららフォン for フレッツ」が3.6%、3位の「ニフティフォン」が3.1%と、他ISPは大きく水をあけられており、BBフォンの独走体制といえる。ただし中島氏は、「BBフォンは、コネクティビティ(接続サービス)とIP電話のセット販売というマーケティング戦略が当たった。しかし、今後、他ISPの取り組みが進めば、大きな変化が起こるのではないか」と分析している。

 インターネット白書2003は7月2日発売。価格は5800円だ。なお、購入者に対しては、掲載された調査データ(全544点)をGIFデータの形でダウンロードできるサービスも提供している。

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▼ニュースリリース

[芹澤隆徳,ITmedia]



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