リビング+:Weekly Top10 2003/08/25 11:56:00 更新

Living Plus Weekly Top10(8月17日〜8月23日)
全国的にPing警報発令中、お出かけの際はご注意を

Blasterか、Nachiか? いまだインターネットにはPingの嵐が吹き荒れているようだ。それを実感したのはモバイル利用時。パーソナルファイアウォールがひっきりなしに警告を発していた

Living Plus Weekly Top10 8月17日〜8月23日

1位 ウイルス感染者に対して下される“社会的制裁”
2位 単三電池2本で3ヶ月使える!携帯型電子ブックリーダー「ΣBook」
3位 ネットワークに依存しすぎた〜マイクロソフト
4位 26Mbps ADSLに乗り換えてみました……すると?
5位 “Blaster”はなぜ広がった?
6位 Googleがサーチエンジンじゃなくて電卓に!?
7位 ADSL、850万回線突破 〜「ペースダウン」鮮明に
8位 速度の低下要因が分かる「フレッツ速度診断サービス」 〜ぷらら
9位 総務省、NTT西にソフトバンクBBとの協議再開を命令へ
10位 続:24Mbpsの「その先へ」〜 上りだって高速化したい

 先週のトップは、案の定というべきか、コンピュータウイルス感染者の不遇な毎日を綴った感動巨編(?)がゲット。ほかにもウイルス関連記事が多くランクインした。

 さかんに報道され、一気に知名度を上げたBlaster&Nachiだが、まだまだ感染したままのPCは多いようだ。それを実感したのは、外出先でPHSを使ったとき。普段持ち歩くノートPCには、McAfeeのアンチウイルスソフトと「Personal Firewall Plus」(日本ではソースネクストが販売)をインストールしてあるのだが、ダイヤルアップ接続中は、まさに“ひっきりなし”状態で不正アクセス警報が出る。ログをみると、わずか1時間の接続で286回もの不正なPing(ICMPエコー要求パケット)が記録されていた。対策を施していないPCなら、確実に感染したことだろう。

 Pingは、指定したコンピュータにパケットを投げて応答状態を調べるためのユーティリティ。ネットワークとコンピュータの状況を把握するときの定番だが、今回のBlasterなどではワームが侵入先を探すために使われている。BlasterやNachiに感染したPCは、IPアドレスが近いPCをターゲットとして、不正侵入の前段階となるPingをさかんに投げる。IPAのBlaster関連情報をみれば分かるが、相変わらずICMPパケットは多く飛び交っているようだ。

photo

出典はIPA。青いラインが日本の状況を示す

 普段は、会社のファイアウォールや自宅のブロードバンドルータのお陰でPCまでは届かない。しかし、一歩外へ出てダイヤルアップすれば、間には遮るものがない。しかも、グローバルIPアドレスが直接割り振られるわけで、パーソナルファイアウォールがなければ、裸同然でインターネットにつながることになってしまう。

 しっかりファイアウォールを構築した企業でありながら、持ち込まれたノートPCがもとで感染が広がったというケースも報告されているが、それもうなずける状況だ。決して管理者任せにせず、自分のPCはユーザー自身がしっかりチェックしたい。また、モバイル利用の際には、できればパーソナルファイアウォールも導入してほしい。

 そう。M氏のような不幸が、アナタの身の上に降りかかる前に……。

[芹澤隆徳,ITmedia]



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