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2003/09/09 20:41:00 更新 |
ウイルスパケットをブロック可能な「ウイルスバスター2004」
トレンドマイクロは、個人向けセキュリティ対策ソフトの最新バージョン「ウイルスバスター2004」を10月24日に発売すると発表した。先日爆発的に感染を広めたMSBLASTのようなネットワーク型ウイルスに対応するため、通信パケットへのパターンマッチングや、トレンドマイクロからの緊急警告をポップアップ表示する機能が搭載されている。
トレンドマイクロ グローバルプロダクトマネージャ 山崎裕二氏
トレンドマイクロは、個人向けセキュリティ対策ソフトの最新バージョン「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」(以下、ウイルスバスター2004)を10月24日に発売すると発表した。先日爆発的に感染を広めたMS BLASTのようなネットワーク型ウイルスに対応するための機能が強化されている。
ウイルスバスター2004では、MS BLASTのような超高速感染タイプのウイルスに対応するため、トレンドラボからアウトブレーク緊急警告(Red/Yellowアラート時)が出ると、各ユーザのウィンドウに警告のポップアップが表示される。ポップアップにはパターンファイルの手動更新ボタンも表示されるため、通知を受けてすぐにパターンを最新のものにできる仕組みだ。
また、ファイルベースのウイルス検出だけでは、オンメモリで動作するウイルスに対応できないため、ファイアウォール・侵入検知(IDS)機能も強化されている。通信パケットに対するパターンマッチングが導入され、ネットワークウイルスなどのバッファオーバーランなどの侵入動作を引き起こすパケットをブロックすることも可能になった。
RedまたはYellowアラートが出ると、このようなポップアップが表示される
さらに、短時間で拡大して対策が間に合わずに感染してしまった場合についても、対策用の自動修復プログラムや自動修復パターンファイルが配信されてくるため、トレンドマイクロのサイトから手動でダウンロードしたりする必要がなくなるという。
今回のウイルスバスター2004では、法人向け製品で取り入れられていたウイルスのライフサイクル管理の考え方が採用されている
従来のウイルス対策製品は、ファイルとして読み書きされるタイミングでスキャンを行っていたため、CodeRedのような完全オンメモリ動作のワーム型ウイルスに対抗できなかった。
今回ウイルスバスター2004が、ファイルを監視する「アンチウイルス」機能と、通信パケットを監視する「ファイアウォール」を融合したことで、こうしたオンメモリタイプのウイルスからもガードされることになる。
このほかの機能としては、スパイウェアを検出・ブロックしたり、個人情報(名前や住所、クレジットカード番号など)がメールやウェブで送信されようとするのを防止する機能、迷惑メール検出機能なども備えている。
パッケージ販売のほか、ダウンロード販売も行われる。価格はそれぞれ以下のとおり。
- パッケージ・シングルユーザ版:8,500円
- パッケージ・2ユーザ版:12,800円
- ダウンロード・シングルユーザ版:5,000円
- ダウンロード・2ユーザ版:7,500円
なお、9月12日より現行製品購入者向けの無料アップグレードキャンペーンも実施される。
ネットワーク防御は、トラフィック本体が送られてきた時点で検出を行うもの
個人情報保護設定。トラフィックの内容を監視して個人情報の流出を防ぐ
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トレンドマイクロ
[記事提供:RBBTODAY]