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2003/09/25 16:07:00 更新

銀河を治めるのは帝国か同盟か？銀河英雄伝説がMMOSLGで登場！

ボーステックは、多人数オンラインSLG「銀河英雄伝説VII」の概要を明らかにした。ベータテストは2004年1月からの予定で、プレイヤーは銀河帝国または自由惑星同盟の士官となって、他のプレイヤーと協力しながら敵の首都星の制圧を目指す。

ボーステック代表取締役 八巻龍一氏

　ボーステックは、多人数オンラインSLG「銀河英雄伝説VII」の概要を明らかにした。アニメ化もされた田中芳樹原作の大人気小説をベースとした作品で、プレイヤーは銀河帝国または自由惑星同盟の士官となって他のプレイヤーと協力しながら敵の首都星の制圧を目指す。ベータテストは2004年1月からおこなわれ、2004年春には正式サービスが開始される予定だ。

　ゲーム展開は、リアルの1時間でゲーム内の1日が過ぎるという完全リアルタイム方式。両陣営あわせて1サーバあたり最大2000人が参加してゲームは進行するが、各プレイヤーは、戦闘や補給、内政などさまざまな分野を分担して相手陣営に対する勝利を目指すことになる。

　宇宙空間はフラットな構成で、どこでも自由に艦船を移動させられるが、戦闘システムのために100×50のマスに分割されている。ひとつのマス（宙域）に2つの陣営がそろうと戦闘モードに突入する。戦闘は相手が撤退するか、あるいは殲滅するかで終了だ。戦闘画面は3D表現はされているものの、基本的には2次元でおこなわれる。これは操作性やプレイヤーへのわかりやすさを重視しての選択だ（完全3次元戦闘は、オフにされているもののシステム的には実現されているという）。

©2004 田中芳樹・TW ©2004 BOTHTEC
ORIGINAL MECHANIC DESIGN　加藤直之

　開戦〜終戦までが“1セッション”で、最短でリアルの1ヶ月、最長でもリアルの4〜6ヶ月でセッションは終了する（時間切れ引き分け、という終結もあるわけだ）。終戦でひとつのセッションが終わると、育てたキャラクタの階級やパラメータは次のセッションに引き継げる。つまり、セッションを重ねるごとに技能や階級を上げていけば、やがては提督も目指せるというわけだ。また、皇帝はともかく評議会議長については選挙で当選すればなれるということなので、軍事部門のトップだけでなく、政治のトップを目指すプレイも可能となっている。

　なお、ゲーム中に蓄積したポイントによって、原作キャラクタでプレイすることも可能だが、これは1セッション限りのもの（ずっとラインハルトやヤンで遊ぶことは出来ない）。また、希望者多数のキャラクタについては抽選になるということなので、16人のラインハルト対20人のヤン、といった事態はないらしい。ちなみに原作キャラといっても操るのはプレイヤーであり、奇跡を起こせるかどうかはプレイヤー次第だ。

©2004 田中芳樹・TW ©2004 BOTHTEC
ORIGINAL MECHANIC DESIGN　加藤直之

　この銀河英雄伝説VIIは、スタンドアロン版の「銀河英雄伝説IV」をベースとしたシステムで、下の階級への「命令」のほか、上の階級へも「提案」というかたちで要望を出すことができる（提案は通ることもあるが通らないこともある）。MMOなので、提案を出す相手は他のプレイヤーだし、命令相手も他のプレイヤーになる。階級が上になるほど人事や行動などの権限が拡大する一方、下の階級から上がってくる提案をそれぞれ裁決しなければならないなど、事務的な面で大変になる。また、昇進して人事権を手にしたとしても、友達のキャラクタだからと実績無視で艦隊司令にして惨敗したりすると、味方プレイヤーからは非難を浴びまくることだろう。このあたりはMMORPGより「人選」や「コミュニケーション」が重要になってくるところだ。

　このほか、ベータ段階での実装は未定ながら、“要塞戦”や“クーデター”も可能となるという。クーデターは自らの首都星を攻め落としておこなうが、敵につけ込まれるおそれもあるし、救国軍事同盟のようにいったん政権を奪取しても鎮圧されてしまう可能性もある。

　銀河英雄伝説VIIについては、日本のほか韓国や中国でもサービスが予定されており、韓国についてはNetmarble.netで有名なプレナス社、中国については盛大ネットワークが運営母体となって提供される。

©2004 田中芳樹・TW ©2004 BOTHTEC
ORIGINAL MECHANIC DESIGN　加藤直之

関連リンク
ボーステック
盛大ネットワーク
「銀河英雄伝説VII」公式サイト

[記事提供：RBBTODAY]

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