リビング+:ニュース |
2003/09/30 19:45:00 更新 |
ソニー、「エアタクトシステム」の説明会を開催
So-netは、9月に発売した「エアタクトシステム」の説明会を開催した。「エアタクトシステム」とは、テレビを用いてストリーミングをはじめとするコンテンツが楽しめる製品群だ。
So-netは、9月に発売した「エアタクトシステム」の説明会を開催した。「エアタクトシステム」とは、テレビを用いてストリーミングをはじめとするコンテンツが楽しめる製品群だ。具体的には、50インチまたは42インチのプラズマテレビ、STB(セットトップボックス)にあたる「メディアレシーバー」、リモコンが付属する。さらに、タッチパネル付きのリモコン「パレットディスプレイ」とそのクレードル、メディアレシーバーとパレットディスプレイを接続するための「ワイヤレスアンテナ」も含まれる。なお、メディアレシーバーとパレットディスプレイはIEEE 802.11aで接続されている。
(左)パレットディスプレイ(中央)プラズマテレビ(メディアレシーバー)
パレットディスプレイ
エアタクトシステムの最大の特徴といえば、パレットディスプレイだろう。このパレットは、リモコンとしてテレビのチャンネルを変えるといった基本的な操作のほか、Webブラウザも搭載しているため通常のサイトも楽しめる。たとえば、ニュース番組をテレビに映しながらパレットでは新聞の記事を読むといった事が可能だ。
さらにパレットではテレビに映した番組とは別に、地上波やCS/BS/ストリーミングなどの動画コンテンツ(テレビ番組)も楽しめる。そのため、テレビではドラマを流しつつ、気になる野球中継をパレットでチェックするといった視聴スタイルも可能になるのだ。
エアタクトシステムで楽しめるブロードバンドコンテンツとしては、今のところPC向けに提供されている「So-netTV」を最適化したものがある。いずれもRealVideo形式で、500kbpsまたは1Mbps。最大でも1Mbpsのため画質が心配になってくるが、エンコードとデコードを最適化させているため非常にクリアだ。テレビに映すコンテンツとしてはまったく問題がないだろう。
ほかにはパレットのWebブラウザで閲覧できる日経新聞提供の各種ニュース、天気予報、乗り換え案内もある。なお、これらのインターネット関連のコンテンツを楽しむためには接続が必要だが、アクセスラインやISPは問わない形になっている。
このエアタクトシステムを実際に使ってみて実感したのだが、パレットディスプレイが非常に便利だ。ほかのSTBを用いた映像配信サービスの場合は、コンテンツの検索はテレビの画面で行っていた。それと同時に、これまでのテレビと同じようなリモコンを使っているためスティックや十字キーでの操作を余儀なくされていた。しかし、パレットディスプレイの場合は画面を直接タッチする方法をとっているため、直感的に操作できる。
110度CS、BS、地上波放送、ストリーミング放送とさまざまなメディアを通じて番組を楽しめるエアタクトシステムだが、これほど多くのチャンネルがあると選ぶのが大変だ。そんなこともあり、このようなパレットディスプレイを採用したという。このように多チャンネルになった現在においては、これまでのリモコンによる選局には限界があるのかもしれない。
なおSo-netでは、2004年の中頃をめどにコンテンツの有料配信を開始する予定だ。
メディアレシーバー。デスクトップPCと同じくらいの大きさ。AV機器にしては大きめだ
メディアレシーバーの背面。イーサネットやi-linkのポートも備える
なお、テレビをターゲットにしたストリーミングの配信サービスとしては、スカパー!の「オプティキャスト」、ぷららが中心に進めている「4thMEDIA」、KDDIの配信サービス、松下電器の「Tナビ」、Yahoo! BBの「BBケーブル」、それにソニーの「エアタクトシステム」が挙げられる。しかし、多くは実験中だったり準備中だったりするのが現状だ。しかし、いずれも来年中のサービス開始を予定で、ソニーもそれに向け本格的に展開していく。
関連リンク
ソニー
[記事提供:RBBTODAY]