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2003/10/07 23:24:00 更新 |
CEATEC JAPAN 2003
ビクター、H.264ベースの独自圧縮技術「MET」を展示
ビクターのブースでは独自の動画圧縮技術「MET」が展示されていた。同社が従来のハードディスクレコーダーなどで採用してきた、MPEG-2との画質比較を行っている。
CEATEC JAPAN 2003会場で、日本ビクターのブースでは独自の動画圧縮技術「MET」が展示されていた。同社が従来のハードディスクレコーダーなどで採用してきた、MPEG-2との画質比較を行っている。
左がMPEG-2の2Mbps動画、右がMETを利用した2Mbps動画。動きが大きいシーンなどで、その差が歴然とする
METとは、「MPEG Emotional Technology」の略。MPEGの「H.264/AVC」をベースに、独自開発した技術だという。予測効率を向上させることで、符号化率を改善。平均転送レート約2Mbpsの場合、720×480ピクセルの高画質な映像を扱えるという。
「従来のMPEG映像では、2Mbpsで扱える映像は352×480ピクセル程度。METと同様のクオリティを目指そうとすると、4〜6Mbpsの帯域が要求されていた」(説明員)。
この技術を利用すれば、ホームサーバやハードディスクレコーダーなどで長時間モードの高画質化が期待できる。ブロードバンド動画配信にも、もちろん利用可能だ。
もっとも、具体的にいつから、どの製品に採用されてくるかは今のところ未定。今回の展示も“参考出品”との位置付けとのことだった。
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特集:CEATEC JAPAN 2003
[杉浦正武,ITmedia]