リビング＋：リュック・ベッソンの「MAZDAフィルム」は井筒監督も脱帽？

リビング＋：連載

2003/10/10 23:11:00 更新

コンテンツBar@ZD
リュック・ベッソンの「MAZDAフィルム」は井筒監督も脱帽？

今週は、MAZDAの広告も兼ねたショートフィルムをテイスティング。あのリュック・ベッソンが総指揮をとった、爽快なカーアクション・ムービーに仕上がったというが、その実力はいかに？　

東京・南青山のひっそりとした一角にある「コンテンツBar　@ZD」。カクテルと共にブロードバンドコンテンツがサーブされるという、デジタル世代の隠れ家だ。今日も、マスターと常連客2人のトークに花が咲く……

イラスト
左から、マスターフジタ、ヘイワードYUKO、チェルシーチヒロ

チェルシーチヒロ（以下チヒロ）　マスター、今日は秋めいて、いい天気だね。どっか外に行こうよ！

ヘイワードYUKO（以下ユーコ）　そうだねぇ。なんか、ドライブとか行きたくなぁい？

マスターフジタ（以下マスター）　うん……、オレは車なんて持ってないよ……。マウンテンバイクじゃだめかな……。

チヒロ　じゃあ、2人を乗せて……ってアホか！　マスターは、車も持ってないの？

ユーコ　ダメだよマスター、そんなことじゃモテないよぉ。

マスター　むむ……。じゃ、じゃあ、代わりに車に関連したコンテンツでかんべんして……。

コンテンツ名	RUSH
価格	無料
再生プレーヤ	Windows Media Player
配信ビットレート	300K/500K/1Mbps
内容	MAZDAの「ATENZA」にフォーカスしたショートシネマ。カーアクションの中に、車の魅力が見え隠れする構成になっている。制作の総指揮をとったのは、リュック・ベッソン。

チヒロ　お、サイトの前面に車が出てきたな。なんのサイト？

マスター　これはMAZDA「ATENZA」のPRサイト。ネット限定のショートフィルム、「RUSH」が視聴できる……。この映像を制作するにあたり、総指揮をとったのが「ニキータ」「レオン」「TAXI」でプロデューサー、監督を務めたことでも有名な、あのリュック・ベッソンだね……。

ユーコ　テレビCMでは、井筒監督が「なんでフランス人に頼むんや！」といってた、アレねぇ。じゃあ、見てみようよぉ。

軽いノリの映像、オチには脱力？

---＜一同、視聴終了＞---

チヒロ　ふー。けっこう爽快な作品だね！　マンガみたいな軽いノリで、「ありえねーだろ！」と言いたくなるな。

ユーコ　ストーリーはそれほどこだわっていないけど、ヘリが登場したり、バイクが転倒したりと、アクションシーンで見せる作品だねぇ。さすがは巨匠、ソツなくこなした印象だなぁ。

マスター　映像としては、バンパー、サイドミラーなど、車のディティールがきちんと見れるようになっている……。

　以前にもBMWのフィルムを紹介したことがあるけど（「BMWをすっ飛ばせ！　ジョン・ウー映画をタダで見る法」参照）、それ同様、映像自体が広告として機能するよう、車の撮り方にはこだわりが見られるね……。

チヒロ　しっかし、あのオチには脱力したな！　ちゃんと広告になってるんだけど、思わず笑っちゃった。

ユーコ　なんか、手抜きなかんじだったねぇ（笑）。でも、2回で話をまとめるには、あれぐらい唐突な終わり方しかなかったのかなぁ？？

デザインも秀逸？

マスター　ビットレートは、最大1Mbpsを用意している。画質にこだわる必然性があるものだけに、まずは満足できるビットレートだろうね……。

チヒロ　それと、サイトのデザインも手間をかけたものになっているよね！　キャストやストーリー説明のコーナーでは、Macromedia Flashを使ってるし。

ユーコ　ただ、それでちょっと動作が重く感じたところもあったなぁ……。これは、環境にもよるんだろうけどねぇ。

サイト下部のタブをクリックすると、動的にページが切り替わる仕組みになっている

チヒロ　ただ、車に興味ない私でも「かっこよさ」は伝わってきた。カーチェイスも楽しめたし、いいんじゃない？

　あーあ、こんな映像見てたら、やっぱりドライブがしたくなってきたな！　誰か助手席に乗せてくれないかな？

ユーコ　私は、運転する方がいいなぁ。誰か、車をプレゼントしてくれないかなぁ？

マスター　うーむ……。ユーコが運転して、助手席にはチヒロがいる車か……。それだけは、何があっても乗りたくないな……。

ユーコ＆チヒロ　なんか言ったか！

	“酒呑み”フリーライター25歳。アルコール飽和状態になると、グチ・ビジネス論を展開するクセがある。実は米国留学経験があり、英語がペラペラ。好きな食べ物「焼酎」「じゃんがららーめん」。口癖「なんで私ばっかり」。	流行りモノにはとりあえず手を出す、デジタル系フリーライター、24歳。クラブ通いや下ネタトークを好み、エロサイトのデザイナーを手がけた経験もある。夢は「窪塚洋介似の夫と築く幸せな家庭 in　ニューヨーク」。動物占いは「黒ひょう」。	「パンダマン」などシュールなキャラで知られる漫画家。「コンテンツBAR　@ZD」のマスターを務める。「癒し系」「永世中立派」と呼ばれる●歳、独身。
	ヘイワードYUKO	チェルシーチヒロ	マスターフジタ
デザイン	★★★★★	★★★★	★★★★
ユーザービリティ	★★★★	★★★★★	★★★
お買い得度	★★★★	★★★★★	★★★
オリジナリティ	★★★★★	★★★★	★★★
継続して見たい度	★★★★★	★★★★	★★★
お気に入り度（おもしろさの主観評価）	★★★★★	★★★★	★★★
寸評	長さもちょうどよくて、クオリティの高い映像を見られて満足。いい時代になったなぁ。でも、日本人カスタマーを対象にしたCMなのに、なぜ舞台がフランス？　と、そこだけ突っ込んでおきます。	主役の「フィリップ・バ」は、仏で売り出し中の若手実力派男優とのこと。いかにもな2枚目、モデル系イロオトコなんだが、本作ではダメっぽい男の役をやっちゃってます。でもそれがいいじゃない？　好印象です。	1話目ではアテンザの「スタイル」「乗り心地」をアピールして、2話目では「性能」をアピール、といった具合に構成されています。しかもそれが演出の一部となっているので、観ていて気にならない。良く出来てます。