リビング+:Weekly Top10 2003/10/20 23:29:00 更新

Living Plus Weekly Top10
ファイル共有したいユーザー、させたくないISP

先週のトップは、gooリサーチがFTTHユーザーを対象にして行った利用実態調査。ファイル共有ソフトに興味を持っているFTTHユーザーも多いことがわかった。一方、ISPのぷららは“上り”のトラフィック制御を11月から実施するという。

Living Plus Weekly Top10 10月12日〜10月18日

1位 FTTHユーザーの4割「ファイル交換したい」 〜gooリサーチ
2位 トレソーラ「復活」で分かった、テレビ局の意識
3位 リュック・ベッソンの「MAZDAフィルム」は井筒監督も脱帽?
4位 ピンク色に染まるYahoo!JAPAN
5位 第1回:空間を変える便座〜INAX「Satis」
6位 広末涼子が登場するYahoo!BBのCM、第2弾は……
7位 ホンダのテレマティクス戦略(前編) 〜「トヨタとは違います」
8位 第2回:半身浴よりも進んだ“発汗浴”って何だ〜TOTO「furopia」
9位 部品から透けて見える、自動車の未来
10位 メモリースティックで有酸素運動しませんか?

 先週のトップは、gooリサーチがFTTHユーザーを対象にして行った利用実態調査の結果だった。中でも注目したいのが「WinMX」「Winny」などのファイル交換ソフトについて尋ねた部分。FTTHユーザーのなかで、現在ファイル交換ソフトを利用しているユーザーは13.9%おり、また今後利用したいというユーザーも39.9%に達したという。半数以上のユーザーが「使っている」あるいは「使ってみたい」と回答したわけで、ファイル共有ソフトの是非はともかく、関心の高さがうかがえる結果となった。

 一方、ISPのぷららは10月20日、上りトラフィックに占める「Win-MX」や「Winny」の割合が60〜80%と「看過できないレベル」に達したことから、11月より“上り”を中心にトラフィック制御を実施することを明らかにした(別記事を参照)。また、ASAHIネットも過大なトラフィックを禁止する規約を設けるなど、当該ISPのユーザーならずとも気になる状況となってきた。

 ISPの処置に対するユーザーの反応はさまざまだ。ベストエフォートとはいえ、最大100Mbps&常時接続を謳う光ファイバーなのに、そのスピードを活かせるアプリケーションを使ったら怒られるわけで、反発する声が出てくるのは必然。逆に、そうしたソフトを使わないユーザーからは「回線が速くなる」と歓迎されるかもしれない。

 また、新規ユーザーの獲得にも積極的なぷららは、工事費無料にくわえ接続料金も5カ月間無料と、競合ISPが「ぷららさんはNTTグループだから……」などと思わずこぼしてしまうようなキャンペーン攻勢を展開している(補足:内容はともかく、他社がこぼしていたのは事実だ)。そんな状況を考えると、既存のユーザーから「加入者急増で対応できなくなったツケを全体にまわした」あるいは「加入者獲得費用をネットワークコストに回してほしい」といった声が上がっても不思議ではない。

 ただ、今回の措置が、ぷららにとっても大きな決断だったことは確かだろう。これまでのような個別対処とは異なり、一部で騒がれるだけでは済まない。今後は「ファイル共有ソフトを使いたい」あるいは「使ってみたい」というユーザーを取り込むことが難しくなる可能性が高い。そして冒頭の調査結果でもわかるように、そうした需要は決して小さくないのだ。

関連記事
▼ぷらら、「MX」「Winny」ユーザーの帯域を制限へ
▼第1回:キャンペーンをうまく利用しよう

関連リンク
▼ぷらら

[芹澤隆徳,ITmedia]



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