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2003/10/27 23:59:00 更新

「友達から結婚まで」〜　恋愛を見つめるエキサイト

“エキサイトフレンズ”が好調なエキサイトが、新たな男女のコミュニティサービスを展開する。同社は10月28日から、インターネット結婚情報サービス「エキサイト幸せ・恋愛結婚」を提供する。

　“エキサイトフレンズ”が好調なエキサイトが、新たな男女のコミュニティサービスを展開する。同社は10月28日から、インターネット結婚情報サービス「エキサイト幸せ・恋愛結婚」を提供する。料金は、男性が月額1800円、女性が月額500円。

　恋愛や結婚を真剣に考える、22歳以上の独身男女が対象。サービス利用にあたっては、運転免許証やパスポートなどでの身分確認が必要になる。全国から年齢、性格、趣味、職種、年収などさまざまな条件で、パートナー候補を検索できる。会員同士は、自らのメールアドレスは非公開のままで、「ハートメール」と呼ばれる専用メールをやりとりできる。

トップ画面。「メールを読む」「名刺の編集」などのアイコンが並んでいる

　ハートメールは、特定の相手を着信拒否に設定することも可能。逆に、気にいった相手にだけ自分の写真を公開する、といった機能も備える。相手が自分のことを気にいっているかどうかは、「会いたい」「いいかも」「ふつう」の3段階で知ることができる。さらに、自分のほかに相手を気にいっているライバルが何人いるかも表示できるようになっている。

　サイト内ではまた、四柱推命による相性診断ができるほか、この占いにのっとって恋愛の「傾向と対策」を教えてくれる画面もある。たとえば「初めてのメールの出し方」「興味を引く話題」などで、適切と思われる恋愛の進め方をアドバイスしてくれるという。

「素質適応理論」で、相手との相性や仲良くなる方法が分かる？　この画面では、「相性チャート」が総合55点を示している

未婚率は、増加中

　エキサイトのエンタテインメント事業部、事業部長の坂本孝治氏は、男女の“未婚率”が年々増加していると話す。平成12年の国勢調査によれば、30代前半の女性の未婚率は27％、男性で43％。都市部となると特に高く、世田谷区では30代前半女性の未婚率が、50％を超えるという。

　「結婚しない理由を見ると、トップは『相手がいないから』。背景には、人間関係の希薄化や、おせっかいオバサンの激減などがある」（エンタテインメント事業部のデジタルコミュニケーショングループ、小幡進マネージャー）。結婚相手をマッチングするサービスの、ニーズは十分だとした。

　同社には既に、この種の男女のコミュニティサービスで実績がある。既に300万人の会員を集め、有料化も実施されている「エキサイトフレンズ」（記事参照）がそれだ。ここで蓄積されたノウハウを、本サービスでも生かしたい考え。

　小幡氏はまた、「ネット経由で結婚した人は多い」とコメント。エキサイトフレンズのユーザーから、2日に1通のペースで「結婚しました」と知らせるメールをもらうと紹介した。

気になる“本人認証”は……

　もっとも、こうした男女の出会いの場を提供するサービスでは、世間一般で否定的にとらえられる“出会い系サービス”とどうやって一線を画すかがポイントになる。実際、法規制も始まっており、今年12月にはインターネットで異性を紹介する事業者に「18歳未満の児童は利用禁止である旨を、サイト上および広告の際に明記する」ことが義務付けられている。

　この点に配慮して、エキサイト幸せ・恋愛結婚では前述のとおり、会員を22才以上に限定。また、運転免許証、健康保険証、パスポートのいずれかを提出しなければ、会員登録できないようになっている。

　さらに、任意で公共料金の請求書、社員証、確定申告書、卒業証書なども提出させる。これらを提出した会員は、それぞれ「住居証明」「勤務先証明」「収入証明」「学歴証明」といった認証マークを取得できる仕組みだ。もちろん、これらの認証は直接的／間接的に異性へのアピールにつながる。

　また、運営側もトラブルが起きないように心を砕く。常にスタッフが目視による確認を行っており、通報があれば問題あるユーザーの利用停止を行う。

　とはいえ、確かに審査をくぐりぬけた人間しか紹介しない結婚紹介所などと比べると、どうしても信頼性に劣る面があることは否めない。だが、そうしたサービスが25万円前後の入会金をとることに比べると、価格競争力はありそうだ。小幡氏は、「低価格で信頼性あるサービス」と、サービスの位置付けを話した

エキサイトが考える、サービスの位置付け

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[杉浦正武，ITmedia]

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