リビング+:ニュース 2003/12/01 22:31:00 更新


gooの新検索エンジン、その強化ポイントは?

Googleとの提携で、検索エンジンを強化したgoo。「日本語検索ではもっとも使いやすい」とうたうが、具体的には、どのような強みを持つのだろうか?

 gooが、検索エンジンを強化して“ポータルサイト”としての存在感を増そうと試みている。NTT-Xは12月1日、gooの新検索エンジンを提供開始した。これに合わせて、報道向けに新機能の説明会を開催した。

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goo編成本部サービス部、サービス推進担当部長の国枝学氏

 NTT-XとNTT-BBが事実上統合するのに伴い、gooはNTTグループのブロードバンドポータルとして期待されている(記事参照)。しかし現状、gooのPVは「時期にもよるが、1日2000万程度」(goo広報)。ライバル視するYahoo!JAPANとは、実に一桁以上の差をつけられている。こうした状況の巻き返しを期して、行われたのが米Googleと提携しての検索エンジンの強化だ(記事参照)。

 新たに提供するWeb検索サービスでは、Googleのバックエンドエンジンと、NTT研究所の日本語処理技術などを組み合わせ、「最も使いやすいNo.1日本語Web検索サービス」(同社)を実現したという。それでは具体的に、どのような強化がなされたのだろうか。

4つの新機能

 gooの検索サービスがウリにするのは、「表記ゆれの自動補正」「推薦ワード」「関連ワード」「アダルトフィルタ」の4つだ。順に見てみよう。

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 表記ゆれとは、たとえば同じ単語でも「引越」「引越し」「引っ越し」など複数の表記が存在すること。表記ゆれに対応できないようだと、“引越”で検索したユーザーに、“引っ越し”関連情報が提供されないなどの不都合が生じる。

 gooの新検索では、こうした表記ゆれを自動補正する技術を搭載。前述の例では、「引越」で検索をかけた場合「引越し」「引っ越し」なども自動的にor検索としてクエリーに追加する。これにより、言い換え検索などを行う手間を省くことができるという。

 次に、推薦ワードを見てみよう。これは、ユーザーが誤った表記、略語などで検索をかけた場合、正しい表記/正式名称を推薦するシステム。たとえば、「週間誌」と検索すると、「週刊誌」を推薦してくる、といった具合だ。「経産省」のような略語には、「経済産業省」を推薦してくる。

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「松嶋奈々子」で検索すると、「松嶋菜々子」を推薦してくる。“松島”菜々子などの誤表記にも対応する

 続いて、関連ワード。これは、検索ワードと関連性が高いキーワードを表示するものだ。たとえば「ホンダ」で検索すると、「ホンダ バイク」「ホンダ F1」などを表示する。gooの検索動向を分析、関連度の高いものを抽出したもので、「広告とは関係ない」(goo)という。なお、検索語によってはさきほどの“推薦ワード”と“関連ワード”が同時に表示される。

 最後に、アダルトフィルタ。これは「キッズgoo」で利用されているアダルトサイトフィルタリング機能を、Web検索向けにカスタマイズしたものだ。たとえば「18禁」で検索をかけると、「このワードでは検索できません」との表示がなされる。これにより、児童がいる家庭でも安心して利用できるという。

 なお、以上の機能は、検索画面右上の「検索設定」でオン/オフを調節可能。

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各機能は、「検索設定」からオン/オフを選ぶことができる

 NTT-Xでは、検索サービスのユーザーアンケートを実施する。12月3日から12月26日にかけて、goo上に設置したアンケートページから新検索サービスの感想や、改善要望などを回答すると、抽選でDVDビデオレコーダー、デジタルカメラなどが当たる。同社は今後、gooを「最もユーザー支持を集めるオンラインサービス」とすることを目指すとしている。

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▼goo

[杉浦正武,ITmedia]



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