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2003/12/08 20:29:00 更新 |
近距離無線規格「NFC」が国際標準規格に
非接触ICチップの雄であるFeliCaと互換性を持った、近距離無線通信規格「NFC」が国際標準規格として承認された。ソニーは、コンシューマーエレクトロニクス機器へのNFC搭載に向けて事業展開を進める。
ソニーとRoyal Philips Electronicsが共同開発した、近距離無線通信規格「Near Field Communication」(NFC)が、国際標準規格「ISO/IEC IS 18092」として承認された。
NFCは、FeliCaやMyfareと同じ13.56MHzの電波を用いる近距離無線通信規格。10センチ程度の距離で双方向の通信が可能だ。通信速度は、106Kbps、212Kbps、424Kbpsから選択できる。非接触ICカードの主要規格である、ソニーのFeliCaとPhilipsのMyfareと互換性があるのが特徴となる。
ソニーのFeliCaビジネスセンター長である谷井洋二氏は「NFCが国際標準規格として承認されたことで、今後、さまざまなコンシューマーエレクトロニクス機器へのNFCチップの採用が加速されることが期待される」としている。同社は承認をきっかけに、FeliCaのICカード事業に加え、コンシューマーエレクトロニクス機器への事業展開を進めるとしている。
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ニュースリリース
[斎藤健二,ITmedia]