リビング+:ニュース 2003/12/12 23:59:00 更新


「光プラスTV」開始 〜実機で分かった使い勝手

FTTHとSTBを組み合わせた、KDDIの注目のブロードバンド放送サービス「光プラスTV」が、12日から提供開始された。さっそく、実機による使い勝手を確認しよう。

 KDDIは12月12日、FTTHとSTBを組み合わせたブロードバンド放送サービス「光プラスTV」を提供開始した。これに合わせ、報道向けに実機を用いてのデモを行った。

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光プラスTVのトップ画面

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専用のリモコン(クリックで拡大)

 同社は10月8日に、FTTHベースのCDNを利用するブロードバンド総合サービス「KDDI光プラス」を発表したが(記事参照)、光プラスTVはこの中で提供されるサービスの一つ。MPEG-2、4Mbpsの画質で、28チャンネルの多チャンネル放送、および約2000のVoDコンテンツを配信する。料金は、月額2400円。どのような使い勝手なのか、確認しよう。

VoDコンテンツは“しおり”機能を搭載

 まずトップ画面の構成だが、上から順に、その時々のおすすめ番組情報を提供する「イチオシ!」、多チャンネル放送の「チャンネル」、VoDコンテンツの「ビデオ」、カラオケコンテンツの「カラオケ」が並んでいる。

 チャンネルは、リモコンの上下で切り替えることができるほか、「210」などと入力して特定のチャンネルに直接ジャンプすることもできる。番組表が用意されており、ここから内容を確認する方式だ。

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チャンネル番組表(クリックで拡大)

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音楽、アニメなど多彩なチャンネルが用意されている

 ビデオは、ハリウッド映画なども用意されており、アニメ/映画/アイドル/趣味・教養といったジャンルに分かれている。毎月新着1本、それ以外を2本まで基本料金で視聴可能。それ以上観たい場合は、PPVサービスとして利用でき、価格はそれぞれ100〜500円程度となる。

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コンテンツを選択すると、その詳細が表示される。サンプルを視聴することも可能

 VoDコンテンツは、5倍速、10倍速、20倍速での早送り、早戻しが可能。10分ごとに飛ばして視聴するといった操作も行える。ペアレンタルロック機能を備えるほか、2カ国語にも対応する。

 購入したコンテンツは、トップ画面の右に表示されている“マイリスト”の中に格納される。視聴期限なども表示されるため、ユーザーはここから、どのコンテンツが視聴できるか確認できる。なお、途中で視聴をやめた場合、そのシーンに“しおり”をはさむ機能を備えており、「昨日途中で見るのをやめたコンテンツを、再度見る」といった利用も可能だ。

カラオケに期待

 光プラスTVでは、カラオケコンテンツも用意されている。これは、KDDIが「実はけっこうウケるかな、と期待している」と話すもの。月額900円で300回までカラオケ再生できる“ファミリープラン”や、1日100曲まで再生できる“パーティパック”などが用意されている。

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ガイドボーカルのあり/なしなども選択可能

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カラオケコンテンツを利用しているところ。テレビで歌詞を確認しながら歌うことができる

 楽曲は、50音順、アーティスト別、人気順などで検索できる。また、別途ユーザーに楽曲リストを掲載した冊子も提供される。

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ちなみに、楽曲コードは第一興商のカラオケ店舗で割り振られているものと同一。「自分の得意曲コードを覚えていれば、カラオケに行ったときにリストを見ずとも入力できる」(KDDI)

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流行の楽曲を確認できる。よくカラオケルームで、誰も歌わないでいると人気ランキングが流れるが、あれと同様の画面

チャンネル放送は「録画可能」

 光プラスTVでは、個人でSTBを2台設置することも可能。その場合、STBレンタル料として月額680円が追加で必要だ。「4Mbpsクオリティの動画を2カ所で同時再生できるのは、FTTHならでは」(KDDI)。

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2台のSTBで同時再生したところ。さすがはFTTHだけあり、特に画質が落ちることはない

 また、興味深いのは多チャンネル放送をレコーダなどに出力すれば、録画できること。VoDコンテンツにはマクロビジョンがかかっており、録画が不可能だが、多チャンネル放送は現状では特にコピー制限をかけていないようだ。これは、ユーザーにとってうれしいところだろう。

PC、携帯とも連動

 光プラスTVのコンテンツは、PCサイトやauの携帯電話からも確認できる。携帯電話では、一覧性に乏しいため10〜20程度の“おすすめ番組”を表示するだけだが、静止画と15秒の動画で内容を確認した上で、購入するかどうか選択できる。ここで予約した映像は、STBのマイリストに入っているという具合。

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静止画と簡単なテキストで、内容が紹介される。サンプル映像を確認することも可能

 このほか、携帯電話から番組表を表示させて、いつ何が放送されるか確認することも可能。今後は映画プロモーションとして、試写会チケットをau携帯電話に電子クーポン配信するなど、各種サービスを予定しているという。

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▼KDDI

[杉浦正武,ITmedia]



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