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2003/12/18 23:59:00 更新 |
小中学生にも“アバターサービス”が浸透中? (2/2)
SayClubでは、複数のユーザーが参加して楽しめる、ゲームなども用意されている。こうした場で、小中学生と大人が会話する機会もあるようだ。
しかし、福井氏は子供が犯罪にまきこまれないよう、相応の注意を払っていることを強調する。SayClubでは、管理者に“通報”する仕組みを備えており、たとえばわいせつな会話などをしかけられた場合、通報することができる。
管理者側には、チャットのログが集積されており、通報された時だけその中身を確認できるようになっている。これにより、サイトを乱していると判断されたユーザーは、ただちに利用停止に追い込まれる。
また、わいせつなタイトルのチャットルームを立ち上げた場合、これらはリアルタイムに削除されるという。「今から○○で会える人募集」「電話してくれる人募集」などの出会い系を思わせる書き込みも、気づきしだい消すという。
「勘違いするな、ということで、そういうユーザーは利用停止にする。その結果、会員数が減ろうともかまわない」。
こうした取り組みの結果、SayClubでは、若年層にネット上のルールを教えてあげられるような大人が集まる雰囲気になっている、と福井氏はアピールした。
「SayClubの十戒」をユーザーに説く画面。「人の嫌がることをしない」「年齢と性別を超えたSayClubを作る」……などのルールが記述されている
もう一つ、気になるのはゲーム料金の問題。アバターを美しく着飾りたいと願う小学生が、親に内緒で何万円、何十万のアイテムを購入してしまうといった状況は発生しないのだろうか?
福井氏はこの問いに、「SayClub内の通貨であるSayCashは、1カ月1万円を超えて購入することはできない」と話す。
また、SayClubでは自分のホームページを所有し、メール、チャットを行っているだけなら無料で利用できる。サービスを利用開始する際、1000円ぶんのクーポンが渡されることにも触れ、このお金である程度の水準までは物欲を満足させられるはず、とする。
もちろん、事業者側としては、高額なアイテムを購入してくれるユーザーが増えた方がありがたい。だが、福井氏は友達とアイテム購入を競いあうような、子供を刺激する環境にはしたくないとした。
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[杉浦正武,ITmedia]