日本デジタル配信がケーブルの専用チャンネルでマルチキャスト配信実験。品川で実施

【国内記事】 2001年10月9日更新

 日本デジタル配信が、CATV網に特化したマルチキャスト配信実験を開始する。ADSLにおされぎみのCATVインターネットであるが、日本デジタル配信の試みは、CATV網の特徴を生かしたアプローチとなる。

 日本デジタル配信のCATV網用マルチキャスト配信システム(B3)のアプローチは、これまでの下り側インターネットのチャンネル帯域を利用せずに、放送用として利用していない別チャンネルにマルチキャストデータを配信することにある。ケーブルならではの配信方法を取ることで、既存インターネット帯域に影響を与えることなく情報配信ができるうえに、ユニキャスト配信ではなくマルチキャスト配信をすることで多くの番組を同時にマルチャキストストリーミングできるようになる。

 1チャンネルの放送周波数帯域である6Mbpsを割り当てることで25Mbps程度の通信帯域を確保できることから、500kbpsストリーミングであれば、50本程度の配信ができるうえ、それ以上の高品位ストリーミング放送も複数同時に放送できることが大きな特徴となる。

 日本デジタル配信の開発したこのアプローチを元に、宇宙通信、ヒットポップス、ケーブルテレビ品川の3社は、ケーブルテレビ品川の利用者100名程度で配信実験を開始する。実験は今月から来月にかけて行われ、2002年1月からはJDSネットワーク経由でほかのケーブル会社へも実験を広げるほかに、スーパーバード経由での配信実験にも着手する。

 実験コンテンツの提供はヒットポップスが担当し、ヒットポップスはHitPops TV(HPTV:高品質映像配信サービス)やOn Demand Theater(ODT:高品質オンデマンドサービス)を投入する。

 なお、マルチキャストストリーミング放送を視聴するには、別帯域を利用しているために専用受信端末が必要となる。

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