[NAB2002速報(9日)] ついにMPEG-7が登場。音楽・映像のデジタル販売を推進するあらたな規格となるか

【 国内記事】 2002年4月11日更新

 2日目(現地では9日)は、Las Vegas Convention Centerの模様をレポートする。LVCCはSandsからシャトルバスで10分ほど離れた場所にあり、Sandsの2倍強という広さを誇る会場だ。今年からは従来のNorth hall・Central hallに加えて、South hallの3ホールでの展示となったこともSandsよりも盛況であることを印象づける。

 あらたに追加されたSouth hallは、マルチメディア関連の展示が中心となっている。特に、AppleやSONYなどの大きなブースがSouth hallに移ってきたこともあり、ホール内は活気に溢れていた。また、このホールでは、マルチメディアコンテンツ流通を見据えた技術が特に注目されていた。これは、ネットワークを介して膨大なデジタルコンテンツが流通されている背景から、「著作権を保護したい」「広告を挿入したい」「映像や音声で検索ができるようにしたい」といった要望に答えるためだろう。ここでは、これらのソリューションのいくつかを紹介する。

・MPEG-7の登場
 ついにMPEG-7が登場した。現在は標準規格を作っている段階だが、MPEG-7 Allianceでは、動画コンテンツにXMLで記述されたメタデータを付加したMPEG-7のデモが行われていた。このメタデータに、映像の動きや形状、色、テキスチャなどの特徴を定義することで検索を可能にする。コンテンツの有効期限を組み込むこともできるので、音楽・映像のデジタル販売に利用される予定だという。

・インターネット上の映像や音楽が検索可能に
 NTTコミュニケーションズの放送コンテンツ自動モニタリングシステム「Melody Quest」は、TVやラジオで放送されたコンテンツをデータベース化し、インターネット上から映像や音楽の検索をすることができる。これを利用して、過去の番組検索や放送コンテンツに連動したECサービスとして活用されている。また同様にインターネット上にある映像や音楽を検索することもできるので、著作権を侵害しているMP3などの音楽データや映像データを見つけ出すことが可能だ。近い将来には、携帯端末からも音楽の検索が可能になるという。

・デジタルメディア配信管理「Digital Media Gateway」
 PATHFIREでは、衛星から受信した映像をデジタル化してIPベースで管理、配信制御ができる「Digital Media Gateway」を提供している。ABCやNBCなどの放送局で採用されており、広告挿入や映像のデータベース管理も可能で、テープや人件費削減に役立っている。また、映像の2次利用が容易にできるのも特徴のひとつである。


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