スパイダーマン3+D Style 最新シネマ情報

» 2007年04月25日 10時07分 公開
[本山由樹子,ITmedia]
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 2002年にスタートした「スパイダーマン」シリーズ。ひと区切りとなる3作目が、なんと本国に先駆け、ここ日本で世界最速の5月1日に公開される。

 第1作ではスパイダーマンになったピーターがヒーローとしての運命を受け入れ、第2作ではその運命に苦悩しながら成長するピーターの姿が描かれた。

 今回、彼はみんなの信頼を一身に集め、子供たちにとってはあこがれの的だった。しかも恋人MJとの関係も順調で、あとはプロポーズのみ。“いい人”のピーターは浮かれ気味だった。ところが、MJが初主演したミュージカルは酷評され、気分はどん底。有頂天のピーターは、彼女の気持ちを察してやることができず、MJの心は離れていく。そんな中、ピーターに黒い液状の宇宙生命体が寄生。就寝中のピーターにまとわりつき、スパイダーマンをブラック・スパイターマンへと変える。これまで以上のパワーを身につけるが、それと同時に、怒りという“黒い感情”も増幅し、自ら制御できなくなってしまう。そして伯父を殺した真犯人マルコが脱獄したと知ったピーター(スパイダーマン)は、あくまで個人的な復讐心で彼を攻撃するが…。

 父親をピーターに殺されたと思い込んでいる親友ハリー=ニュー・ゴブリン、マルコが変異したサンドマン、そしてピーターをライバル視するカメラマンのエディも謎の宇宙生命体に取りつかれヴェノムに変身。ニュー・ゴブリン、サンドマン、ヴェノムの強敵3人がスパイターマンに襲いかかる!

 一番の見所はアクションシーン。ニュー・ゴブリンとのパワーアップした空中戦に、サンドマンとの地下鉄バトル、高所作業中のクレーンの大暴走、MJが乗ったタクシーが高層ビルから吊るされ落下寸前と、見せ場の連続。当然のことながらトイレに行く暇などナシ。ただ、スパイダーマンが、マスクがとれながらも暴走列車を止めるという「2」のような感動を伴うシーンがなかったのは残念だ。

 ダークサイドに落ちたスパイダーマンの自分自身との戦い、ピーター×MJ×ハリー×ピーターの同級生との四角関係などドラマ面も複雑化。あまりの情報量の多さに画面酔いしそうなほどだ。

 全身黒のスパイダースーツに身を包み、ビルからビルへと駆け巡る姿はカッコイイの一言。製作費は映画史上最高となる約357億円!この迫力は、やはりスクリーンでしか味わえない!

photophoto (C) 2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

スパイダーマン3

監督・ストーリー:サム・ライミ/脚本:アルヴィン・サージェント

出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

2007年5月1日より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー



筆者プロフィール

本山由樹子

ビデオ業界誌の編集を経て、現在はフリーランスのエディター&ライターとして、のんべんだらりと奮闘中。アクションからラブコメ、ホラーにゲテモノまで、好き嫌いは特にナシ。映画・DVDベッタリの毎日なので、運動不足が悩みの種。と言いつつ、お酒も甘いものも止められない……。


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