テーマは“強さ”――「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」来日会見+D Style News

» 2007年07月02日 15時21分 公開
[本山由樹子,ITmedia]

 「ハリー・ポッター」シリーズ第5弾「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の公開に先駆け、主演のダニエル・ラドクリフとプロデューサーのデイビッド・ヘイマンが来日し、6月29日、都内で会見を行った。

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photo 主演のダニエル・ラドクリフ(左)とプロデューサーのデイビッド・ヘイマン(右)

 4年半ぶり2度目の来日となるダニエルは「世界中からファンレターが届くけど、その半分は日本から。『ハリポタ』シリーズを熱烈にサポートしてくれて、とても感謝しています」とまずは挨拶。劇中のトレードマークのメガネ姿ではなく、すっかり凛々しい青年に成長したという印象だが、デイビッドはそんな彼について「謙虚さ、親切さ、映画に対する情熱は全然変わってないね。僕を含め、スタッフも観客も、彼らの成長を楽しみに見守っているんじゃないかな。ダニエルは、昔はプロレスに興味があったみたいだけど、最近は文学、音楽、あと女の子にも興味があるみたい(笑)」とコメント。


photo ダニエル・ラドクリフ

 ホグワーツ魔法学校の5年生になったハリーと、完全復活した宿敵ヴォルデモートの壮絶な魔法バトルが見どころだが、今回はハリーのファースト・キスも話題になっている。「みんなは大事件にしたいらしいけど、それほどたいしことじゃないよ。確かに最初の何カットかは緊張したけど、あとは他のシーンと変わらず、いつも通り。あれはあくまで演技だよ」と、ちょっと顔を赤らめて話す仕草が実に初々しい。デイビッドから「(相手役のケイティ・ラングによると)キスは上手だったらしい」とからかわれると、ダニエルは「舌はいれてないと」と大慌て、場内を笑わせた。次回作でもキスシーンがあるのか? という問いに対して、デイビッドは「次はルパート・グリントが演じるハリーの親友、ロンのキスシーンがあるよ。相手役のオーディションはこれから」とファンには気になる情報を教えてくれた。


photo デイビッド・ヘイマン

 最後に本作のメッセージについて、デイビッドは「自我を通して、他人の考えを受け入れられないのは間違っているということ。そして愛の力は偉大だということ。ハリーは友人たちから愛されることによって、人を愛することを学んでいくんだ」、ダニエルは「ハリーはヴォルデモートの復活を目の当たりにしたのに、周囲から信用してもらえず、嘘つきよばわりされてしまう。それでも諦めずに真実を伝えようとする。だから今回の最大のテーマは“強さ”だと思う」と語ってくれた。

 映画は「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」を抜き、国内最多の920スクリーンでの上映が決定。7月20日よりサロンパスルーブル丸の内ほか全国にて公開される。

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筆者プロフィール

本山由樹子

ビデオ業界誌の編集を経て、現在はフリーランスのエディター&ライターとして、のんべんだらりと奮闘中。アクションからラブコメ、ホラーにゲテモノまで、好き嫌いは特にナシ。映画・DVDベッタリの毎日なので、運動不足が悩みの種。と言いつつ、お酒も甘いものも止められない……。


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