“ソニー”の上にアートを描く「Canvas @ Sony」+D Style News

» 2007年10月15日 18時08分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 ソニースタイル・ジャパンは10月15日、アート・プロジェクト「Canvas @ Sony」(キャンバス・アット・ソニー)を発表した。新進アーティストに表現の場を提供する企画で、第1弾は3人のアーティストとコラボレーション。それぞれのアーティストがVAIOやウォークマンなどのソニー製品を“キャンバス”にした。銀座のソニービルでは今回のコラボレーションモデルと各アーティストの作品を、10月16日から11月4日まで展示する。

photophotophoto ファッショナブルな女の子を描く、吉尾一さんとのコラボモデル。下絵をPCに取り込んだ後、デジタルで着色するという
photophotophoto 「見ている人が直感的に感動できる作品にしたい」というZAnPonさんは、迷いのない生き生きした線で抽象的な世界を作り出した
photophotophoto 大谷リュウジさんの作品はゴージャスで装飾的。広告ビジュアルからアパレルデザインまで幅広く活躍するアーティストだ
photo ソニービルの外観も“キャンバス”になった

 今回の企画は、大阪のFMラジオ局「FM802」が行なうアーティスト発掘プロジェクト「digmeout」(ディグミーアウト)の協力のもと、吉尾一さん、大谷リュウジさん、ZAnPon(ザンポン)さんらが参加アーティストとして選ばれた。

 彼らにキャンバスとして提供されたのはVAIO type C「VGN-CR90」、ウォークマン「NW-A808」、カナル式イヤフォンの「MDR-KX70LW」、ソニー・エリクソン製の携帯電話「SO704i」に装着できる「Style-Upパネル」の4製品で、完成したモデルの販売も行なわれる。ソニースタイルでは、ウォークマンを2万8800円、イヤフォンを5980円で10月15日より販売。各モデル限定100台だ。VAIOは、同日よりソニースタイル会員の優先予約を行い、その後に一般販売を行なう予定。「Style-Upパネル」コラボモデルは、10月16日からiモードサイト「SO@Planet」で販売され、各モデル50枚限定。価格は1575円。

 ビビッドな色彩で、かわいらしい女の子を描いた吉尾さんは、「(自分が参加できることに)最初は半信半疑で、おどろいた」とコメント。子供の頃はゲームや漫画に影響を受けたという。今回の作品に関しては「ソニーと聞くと“音楽”のイメージがあるので、それをイメージしながら描いた」と語った。

 力強い線で抽象的な世界を描いたZAnPonさんは「最初はホントにできるのかなと思ったが、多くの人に見てもらえることが楽しみ」と語る。今回の作品は花をテーマに描かれている。“頭で考えず、右手にまかせて”描くことが、制作のポイントだという。

 大谷さんは、2005年にもウォークマンとのコラボレーションに参加しており、今回は2回目。ライオンのイメージを中央に配置した装飾的な作品を仕上げた。ロックな印象は前回と共通しているが、金色の装飾を採用し、“ゴージャス”な雰囲気を新たに作り出している。

photo 左から大谷リュウジさん、ZAnPonさん、吉尾一さん

 また「Canvas @ Sony」は今後も新たなアーティストを迎えて展開していく予定。「今回の企画は、僕らの知らない次のアーティストにつながっていく。新しい才能との出会いに期待したい」(digmeout プロデューサー・谷口純弘さん)。

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