TOTOの若手デザイナーが有志で作った、同社の“弟分”「OTOTO」も、ユニークなブースを展開している。展示のテーマは“リビングとバスルームの境界を曖昧にすること”で、水回りの空間をリビング的なくつろぎの空間にアレンジする試みだという。
まず注目なのが、スポンジ素材の“バスタブ”だ。一見するとただの“ベッド”で、浴槽は見あたらない。「スポンジにお湯と石けんをしみこませて、そこの上に寝ころぶことで、バスタブとして利用するんです」と、デザインを担当した五十嵐健さんが説明してくれた。実際に使用したことはまだ無いとのことで、これから実験するという。そのほか気になったのが、吸盤一体型のシャワーヘッド。シンプルなデザインで利便性も高い。
「100% DESIGN TOKYO」のコーナーには東芝の液晶テレビ「REGZA RF350シリーズ」がディスプレイされたバーもある。RF350シリーズは、インテリアにマッチするデザインを目指し、スリムなベゼルを採用している。また微妙にカーブしたベゼルには、水の表面張力のような緊張感が漂っている(関連記事:液晶テレビが“艶”っぽくなった理由――東芝「RF350シリーズ」)。バー全体のデザインはマイケル・ヤング氏によるものだ。
日本ビクターは、“リビングの真ん中におけるようなスピーカー”というコンセプトのもと、展示を行なっていた。同社が開発した無指向性のスピーカー「DDスピーカー」を使用し、若手デザイナーの手によってインテリア性の高いスピーカーに仕上げられている。ボディの素材にはアルミニウムを使用し、共振の少ないクリアな音が楽しめるという。有機的な弧を描くスピーカー「リボン」は、アーチの両端にDDスピーカーを備えている。「ドレス」と名付けられたスピーカーはアルミボディの上に布製のレースをかぶせることで、ストッキングをはいているように見せている。
デザイン家電を多くラインアップするイデアインターナショナルも出展していた。年内の発売を予定しているという「コースタークロック」はシンプルなデザインのアナログ時計。さまざまな場所におけるよう、裏側にはマグネットとフックが付いている。全12色の豊富なカラーも魅力だ。煙突のように長い吹き出し口が特徴の加湿器“チムニー”の新モデル「チムニーIII」も展示されていた。タンク分離型になり利便性が向上、カラーも新色になっている。
このほかにもたくさんの“デザイン”に出会うことができる東京デザイナーズウィーク。会期は11月4日まで(10月31日、11月1日はビジネスデーとなり、一般入場は16時から)。なお、入場料は2000円だが、ウェブによる事前登録を行えば1500円となる。
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